あけきりましておめでとうざいました。 今年は四苦八苦の49歳になる田中です。 「我に七難八苦を与え給え」と云ったのは郷土の英雄山中幸盛です。 凡人の私は、できれば平穏無事に過ごせればと割と真剣に願っています。
さて、ファーエンドテクノロジーはIT企業ですので、業界誌や技術誌が豊富にあります。
しかし同時に業界誌や技術誌以外の蔵書もあります。 それらは事務エリアにある本棚に収蔵されているのですが、社員は希望すれば借りることができます。
昨年の11月にドラッカーの「イノベーションと企業家精神」という経営学のバイブルともいえる本が蔵書に加わりました。
大学時代に管理学(経済学と経営学を加えた学問)を専攻していた私にとって、P.F.ドラッカーは今でも神様のような存在です。 中でも上田惇生先生が翻訳された「イノベーションと企業家精神」は名著中の名著と認識しています。 この本はドラッカー研究では第一人者と言われる野中郁次郎先生が帯で推奨していますが、この野中先生こそ私の専攻していた管理学の創設に尽力された方で、先生の著書は今でも擦り切れるほど愛読しています。
というわけで、早速遠慮なくお借りしたのですが、やはり読み応えのある本でした。
この本は企業家が取るべき戦略を実例を示しながら説明するスタイルです。よってより多くの実例を知るという点で非常に興味深く読み進めることができます。しかし、同時に「経営学」そのものが未だ定理を確立されていない或いは絶対不変の定理が存在しない学問であるために、実例による解説は時の流れとともに陳腐化してしまう難点もあります。
例えば、本書ではIBMとアップルの比較がありますが、当時はIBMの企業戦略が優れていると評価されています。これは原書が1985年というIBMの全盛期に書かれているためです。 全く皮肉ではありますが、iPhoneやiPadなど今日の「Mac」の成長を知る者には、その後のアップルが採った戦略がドラッカーの提唱する「顧客創造戦略」であり成長の理由であることを理解できます。
「企業家とは創造的破壊者であり、変化を当然かつ健全なものと理解する者である」 ドラッカーのこの言葉には、「経営に定石なし」という意味が存在していると思います。故に経営学に不変の定理が存在しないのではないでしょうか。
「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす 奢れる人も久からず ただ春の夜の夢のごとし たけき者も遂にはほろびぬ ひとへに風の前の塵に同じ」
ドラッカーに限らず経営に関する本を読んだり話を聞くたびに、平家物語のこの一説が頭に浮かぶのは私だけでしょうか。
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