先日、歯医者に行ったとき何やら口を開けた状態に固定する器具をつけられたのですが、顎鬚、口髭の両方が引っかかって痛かったです(結局器具はつけず)。こんにちは、吉岡です。
現在、弊社ではサービスの拡大に伴い AWS で複数のアプリケーションを運用していますが、運用する過程でさまざまな課題が発生してきました。
そんな中、先日、JAWS-UG島根支部(AWSが提供するクラウドコンピューティングを利用するコミュニティの島根支部)のイベント「JAWS-UG Shimane #12」の企画の一環として、AWS シニア サーバーレススペシャリスト ソリューションアーキテクト の下川さんにご相談させていただく機会がありました。(下川さんその節は大変ありがとうございました!!)
今回はその時頂いたアドバイスを参考にしながら、考察した内容の一部を共有します。
弊社では、My Redmine という名前で Redmine を SaaS として提供しています。また、Ruby on Rails(以下Rails)を利用した独自のシステム(以下「顧客管理システム」)を開発して顧客情報や請求情報を管理しています。
ここ最近、Redmine から顧客管理システムの顧客情報や請求書関連の情報を確認できる必要性が生じました。現時点では、Redmine のプラグイン(独自開発)を利用することで一定の対応はしていますが、運用中にさまざまな課題も浮上してきました。そのため、今後の開発方針について考えることとしました。
以下の課題があります。
顧客管理システムで数百件を超える請求書(PDF)の作成を実行すると負荷が上昇し、アクセスしづらい状況が発生します。請求書(PDF)作成の機能を Rails(システム)から切り離して影響を少なくする必要があります。
登録情報の確認、請求書の確認、ダウンロードなどを Redmine から利用できる必要があり、そのためには顧客管理システムから情報を取得する必要があります。基本的には Redmine から顧客管理システム(Rails)側で準備した API をコールして情報を取得するのですが、よりセキュアかつ継続的に開発が進めやすい設計を考える必要があります。
現状では課題については、以下のような対応を行いました。
まず、機能としては条件を満たし運用もできているのですが、この構成ではプロダクト同士の依存関係も大きく、開発が進むにつれてさらに複雑になることが予想されます(つまり開発速度が低下する可能性が大きい)。また、負荷の高い処理については根本的な対応をしていないので、解決する必要があります。
課題と現状の対応に対して、今後どのようにアーキテクチャに修正を加えていくか考察してみます。大きく二つのアーキテクチャを考えそれぞれのメリット、デメリットを考えてみました。
それぞれメリット、デメリットを比較し検討しましたが、今回は弊社の開発体制なども考慮して、案2を選択しました。
という点を考慮して、案2のほうが得られる恩恵が大きいと判断しました。
※ 前提条件として、弊社では基本的には現時点では少人数で開発を行なっており、各人がプロダクトに対してある程度理解している状況です。
最後にイベントの企画内で頂いたアドバイスも少し触れたいと思います。アドバイスをいただくまでは、パブリッククラウドを利用する場合、モノリスなアプリケーションはなるべく機能を分割するほうがうまく運用ができるという考えでしたが 「必ずしもモノリスな WEB アプリケーションを分割する必要はない」というお話しをお聞きして、非常に参考になりました。また、観点として「分割することによって結果として開発速度(アジリティ)が上がるかが大事」というようなお話しもいただきました。
今回、上記アドバイスをいただいたことで、意思決定が非常にしやすくなりました。また今後、何かのタイミングで開発方針を変更することも考えられますが、現時点ではこの判断が最適だと考えています。
注)自分の解釈が含まれており、実際の発言とは異なる可能性があります。
【スタッフ募集中】
弊社ではAWSを活用したソリューションの企画・設計・構築・運用や、Ruby on Rails・JavaScriptフレームワークなどを使用したアプリケーション開発を行うスタッフを募集しています。採用情報の詳細
弊社での勤務に関心をお持ちの方は、知り合いの弊社社員・関係者を通じてご連絡ください。
Amazon Aurora(PostgreSQL互換)のインスタンスタイプをGraviton2に変更した効果 Amazon AuroraのインスタンスタイプをGraviton2に変更。コスト削減を中心に非常に良い効果がありました。 |
|
業務を効率的に進めるためのよく使用するGitとDockerコマンド 業務を効率的に進めるためにコマンドやGUIを併用しています。 |
|
AWS Savings Plans完全に理解しました AWSの使用コスト削減に有効なSavings Plans。試行錯誤して完全に理解できたので情報共有します。 |
|
Redmineを社外メンバーと利用するためのアクセス制御方法を紹介するセミナーを開催しました(資料・動画あり) サポートでよくお問い合わせをいただく「アクセス制御の方法」をまとめました。 |
|
Redmineのフィルタの新機能「全検索可能テキスト」フィルタ、「いずれかを含む」演算子、履歴検索演算子 Redmineの「全検索可能テキスト」フィルタ、「いずれかを含む」演算子、履歴検索演算子の3つを紹介。 |
2024年5月11日 オライリー本の全冊公開日のお知らせ(もくもく勉強会も同時開催) ファーエンドテクノロジーが所蔵するオライリー本(全冊)公開日のご案内です。公開日には「もくもく勉強会」も同時開催します。 |
|
入門Redmine 第6版 出版記念企画セミナー「Redmineのアクセス制御」【2024/5/30開催】 入門Redmine 第6版(2024年3月23日発売)の書籍から「Redmineのアクセス制御」について解説します。 |
|
My Redmine 初回ご契約で「入門Redmine 第6版」プレゼントのお知らせ Redmineのクラウドサービス「My Redmine」を初めてご契約いただいたお客様にRedmine解説書「入門Redmine 第6版」を進呈いたします。 |
|
2024年度ブランドパートナーに島根県在住のモデル ユイさんを継続起用 ユイさん(モデルスタジオミューズ所属)をファーエンドテクノロジーの2024年度ブランドパートナーとして継続して起用します。 |
|
Redmineの最新情報をメールでお知らせする「Redmine News」配信中 新バージョンやセキュリティ修正のリリース情報、そのほか最新情報を迅速にお届け |