オープンソースカンファレンス2014Shimaneに参加しました

地球の皆さん、こんにちは。弊社トップ(年齢および体重部門)の岩石です。
先週土曜日の8月23日に島根県松江市の松江テルサで開催された「 オープンソースカンファレンス2014Shimane 」に参加し、セミナー講演をさせていただきました。

毎年オープンソースカンファレンスの島根開催には参加させていただいており、弊社前田が Redmine の話をさせていただくことが多いのですが、今年は当方がサービス提供やアプリケーション検証などを支えるオープンソースソフトウェアについてお話しをしました。
15分という短い時間の中での話なので、それぞれ紹介させていただいたツールについてはあまり詳しくお話し出来なかったのですが、いくつかピックアップしてお伝えしました。

スライドにはあまり内容を書いてませんので、今回のブログで概要をお伝えします。

当日の動画が Ustream で公開されています。

ファーエンドテクノロジーのサービスを支えるOSS

ファーエンドテクノロジーのサービスを支えるOSS from Mutsumi IWAISHI

弊社は 「インターネット上の技術・知識を活用してより便利な社会の実現を目指す」 と言う理念の元、様々なサービスを提供しておりますが、最も中心となるサービス形態がOSSアプリなどの利用を提供するSaaS提供業務です。
SaaSの提供ではご利用頂くアプリの理解はとても大切ですが、日々の業務としてはほとんどが運用に関わる部分です。
弊社では提供するアプリケーションや構成の評価・検証、また実際の提供の場面でいろいろなOSSを利用しています。
今回は、こういった裏方でSaaS提供を支えるOSSをご紹介させていただきました。

スライドについて

構築・運用

構成管理のツールとして Chef を使用しておりましたが、適用システムの規模感や教育コストなどを考え、現在 Ansible に移行を行っています。
この分野のツールとしては LXC についてお話しをさせていただきました。
LXCはLinuxカーネルに実装されている仮想化技術をパッケージングしたコンテナ管理ツールです。
VMが無いためHV型と比較し、起動も速く(一瞬!)構成の検証などに大いに役立ってます。
検証のためにホストやインスタンスを新しく構築や、OSインストールする必要がなくなり、アプリの検証などにはとても使い勝手が良いです。 運用の場面への適用も検討しています。
同じLinuxコンテナの技術を使用した Docker についても、社内で検証ています。現時点で業務に採用はしていませんが、非常に興味深い技術だと感じています。

運用・管理

当初より MUNIN を利用しており、その他 ZABBIX も4、5年前から利用しています。似たような目的のツールですが、双方で補完しあって管理を行ってます。
管理対象のZABBIXも増えたため、今後 ミラクルリナックス さんが中心となって開発されている Hatohol の導入も検討しています。
この分野でお話ししたのが fluentdmongoDB です。
現在一部のシステムのログ管理にfluentdとmongoDBの組み合わせを採用しています。
一般的なRDBに比べ高速にストアでき、データ登録後に簡易なクエリが使用できることから、リアルタイムなアクセスログの集計などに利用しています。
またrubyのライブラリも充実してますので、今後利用対象や活用場面は益々増えていくと感じています。

情報保護

サービス提供としては欠かすことの出来ない対策です。
このツールがあれば安全といったものは残念ながら無いのですが、様々なトライを続けています。
バックアップシステムの Amanda については、お話ししたことがありましたので、 GlusterFS の話をさせていただきました。
ext3、ext4、xfs、zfsなどのファイル(フォーマット)システムに依存しないファイル単位でのファイル管理システムです。
複数のボリュームをまとめて一つのボリュームとして使用します。
ファイル(フォーマット)システムに依存しないため、クラウド上のホストのストレージにも利用できます。
複数のホストの領域を一つの領域としてまとめてボリュームを構成し、ファイル単位での分散や冗長、またファイルの内容そのものを分散したり、またそれらを組み合わせたりなど様々な構成を組むことができます。

情報共有と貢献

時間があまりなく、駆け足でお話しさせていただきましたが、最後のところで時間が切れました。

きちんとお伝えできなかったのが情報の共有とOSSへの貢献です。
運用に関わる、いわば裏方のツールも飛躍的に進化しています。
こういったツール類は検証やレビューの機会も限られているため、なかなか情報を共有することができません。
勉強会や何かの機会に情報を共有が出来たら良いなと感じています。

また、良いツールに出会ったら、長く使い続けるためにも、貢献は必要だと考えています。
無償で利用できるOSSは、活動の多くが支援や貢献で成り立っています。
お金だけで無く、日本語化(マニュアル等の翻訳含む)や動作検証なども大きな貢献と思います。
ツールでお金が儲かったら活動資金の寄付も大事だと思います。
これらの支援があるからこそ使い続ける事ができるのだと思います。

お知らせ

9月5日(金)開催の 「OSC2014エンタープライズ大阪」 に出展いたします。
オープンソースカンファレンス2014.Enterprise@Osaka – OSSビジネス情報が集結!
お近くの方、ご興味をお持ちの方は是非お立ち寄りください。
…当方は事務所で留守番ですが(笑

もう一つお知らせ

9月12日(金)18:30より、松江オープンソースラボにて、 「kintone Café 松江 #1」 を開催します。

名称 kintone Café 松江 #1
日時 2014年9月12日(金)18:30〜20:30
会場 松江オープンソースラボ
内容 ・kintoneとは
・kintone活用事例 & kintoneの開発ビジネスの紹介
・cybozu.com developer network活動
・kintone最新情報
・質疑応答・フリーディスカッション
参加費 無料 (懇親会参加の場合は 2,000円)

詳細は、下記募集サイト(DoorKeeper)にてご確認の上、参加ご希望の方は是非事前登録をお願いいたします。
kintone Café 松江#1 – ファーエンドテクノロジー株式会社 | Doorkeeper

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My Redmine スタンダードプランおよびAdminサポートデスクプランの料金改定のお知らせ【2024年4月ご利用分より】
2024年4月ご利用分より、My Redmine スタンダードプラン(民間企業・個人向け及び官公庁向け)とAdminサポートデスクプランの料金を改定いたします。
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