今週の記事は9月13日(土)に広島県福山市で開催された、 ETロボコン中四国地区大会 の話題です。私、前田は「アーキテクト部門 特別審査員」という役割をいただいて参加してきました。
2012年4月に参加チーム向けの勉強会でRedmineの講演の機会をいただいてから、毎年勉強会での講演依頼をいただいたり、特別審査員として地区大会に参加させていただいたりしています。最近たくさんの方にご覧いただいているスライド「挫折しないRedmine」は、実は「ETロボコン2014 中四国地区独自勉強会0」での講演のために作った資料です。
"ET"とは"Embedded Technology"の略で、組み込みシステム分野における技術教育と人材育成がテーマのロボットコンテストです。所定の走行体によるコース走行タイムを計測する「コース走行競技」と、コース走行のための自律制御ソフトウエアの設計が評価される「設計モデル審査」の総合点で成績を競います。
どのチームも同一仕様の走行体「LEGO マインドストーム NXT」を使用するので勝敗にはハードウエアは無関係で、走行体に組み込むソフトウエアの設計とプログラミング技術が決め手となります。ロボットコンテストという名前がついていますが、むしろプログラミングコンテストの性格が強いと感じます。
今年は全国11の地区大会に336のチームが参加していて、このうち中四国地区大会には企業や大学などから24のチームが参加しました。島根県からは、昨年は松江高専が参加していましたが、今年は残念ながら参加チームはありませんでした。
地区大会を勝ち抜いたチームが11月にパシフィコ横浜で開催されるチャンピオンシップ大会に出場できることになっていて、中四国地区からは3チームが出場でいます。
競技部門としては規定のコースで走行体を走らせてタイムを競う「デベロッパー部門」と、見た人に「すごい!」と思わせる企画を作って走行体にパフォーマンスをさせる「アーキテクト部門」の二つがあり、デベロッパー部門は走行体や難易度が異なる二つのクラス「プライマリー」と「アドバンスト」に分かれています。
走行体はコース上でスタートした後は自律走行し、ラジコンのような外部からの操作は一切ありません。走行体に組み込まれたソフトウエアが各種センサーのデータからコースや周囲の状況を把握し、それをもとにモーターなどを制御してゴールを目指します。
コース上の黒い線をトレースしてゴールまで完走するだけでも簡単ではないようで、コースから外れてリタイアするチームも少なくありませんでした。同じ仕様のロボットなのに直線を走行するスピードもチームによって様々で、ハードウエアの性能を引き出すためにはソフトウエアが重要であることをまざまざと見せつけられました。
およそ3時間半の白熱した競技の末、今年は以下のチームがチャンピオンシップ大会の出場権を得ました。
部門・クラス | チーム名 | 所属名 |
---|---|---|
プライマリークラス | ノースドラゴン | 津山高専 情報工学科 |
アドバンストクラス | 新たま始めました。 | 両備システムズ |
アーキテクト部門 | 男子力∞MAKOTO+α | 宇部高専 ETロボコン同好会 |
福山駅の北口を出ると、すぐ目の前に福山城があります。かつて福山城の三の丸などがあった場所に駅が作られたそうです。
駅の北口で福山城とともに目を引くのが、会場の福山大学宮地茂記念館です。中四国地区のETロボコン関係のイベントはいつもここで開催されています。
特別審査員の名札とコンテストプログラム冊子。冊子には中四国地区の運営協力として、当社ロゴを恐縮するくらいに大きく掲載していただきました。
コース内にもファーエンドテクノロジーロゴを発見!
香川大学のチームの方。今年新設された、難易度高めのアドバンストクラスに挑まれました。
島根県 情報産業振興室の方も視察でいらっしゃってました。まさか福山で県庁の方にお会いするとは。三連休初日の土曜日にお仕事、大変お疲れ様です。
大会の後は、会場建物内の別室で懇親会も開催されました。参加チームの方の大会までの準備のお話は知らないことばかりで刺激を受けました。写真は司会を務め会場を盛り上げたお二人と。
以上、今週のコーポレートブログは前田より、ETロボコンの紹介でした。
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