Redmine.JP 7周年にあたり7年前を思い出してみる

Redmine担当の前田です。いままでセットアップしたRedmineの数のランキングがあれば、上位に食い込めそうな気がします。

オープンソースのプロジェクト運営支援ツール「Remdine」の日本語情報サイト「Redmine.JP」が、今月で開設されてから7年となりました。このサイトは、最初は個人サイトとして開始し、現在はファーエンドテクノロジーが運営しています。

今回はRedmine.JPを立ち上げたころを記憶が残っているうちに振り返ってみます。

Redmine.JP (2014年10月)

2007年10月: 自宅サーバでRedmine.JPの運営開始

Redmine.JPを開設したのは2007年10月3日です。Redmineが世に出た翌年でした。

その1ヶ月ほど前から当時勤務していた会社でRedmineを使い始めたのですが、インストールや使い方の情報を集めるのに苦労しました。そこで、情報を日本語でまとめて得られるサイトがあれば便利ではないかと考え、「redmine.jp」というドメインを取得し、ニュース、FAQ、インストール手順などのコンテンツを制作しました。ちょうど自宅でwebサーバを運用していたので、そのサーバにRubyで書かれたCMS「Radiant CMS」をインストールして動かし始めました。

Redmine.JP開設当時のサーバ

さまざまなツールの中からRedmineを選んだ理由の一つは、それがRubyで書かれていたということです。私が住む松江市ではRubyをテーマに地域ブランドを創出しようという「Ruby City MATSUEプロジェクト」が2006年から始まり、それをきっかけに私自身もRubyをよく使うようになっていました。Redmineの前には影舞やtracを試していたのですが自分たちの運用には合わず、代わりのツールをRubyで書かれていることを条件に探して見つけたのがRedmineです。松江市のRuby City MATSUEプロジェクトがなければRedmineを使っていなかったかもしれず、ファーエンドテクノロジーによるRedmine.JPは存在しなかったかもしれません。

Redmine.JPがきっかけで「入門Redmine」執筆依頼

サイトを開設した2007年10月の月間ページビューは1286PVでしたが、 Redmine Guide 日本語訳 などコンテンツを少しずつ増やしたのが効果があったのか、4月になると約4万2000PVにまで伸び、Googleで「Redmine」というキーワードで検索するとトップに出るようになりました。

そして2008年6月、思わぬことが起こりました。Redmine.JPをご覧になった秀和システムの方から、Redmineの書籍を書いて欲しいという依頼をいただいたのです。この本は、2008年11月、Redmineを専門に扱った日本初の書籍「入門Redmine Linux/Windows対応」として出版されました。その後2010年に第2版、2012年に第3版と、版を重ねることができました。

ファーエンドテクノロジーとRedmineの関係

おかげさまでRedmine.JPは今では月間約20万PVのサイトになりました。

現在、ファーエンドテクノロジーはRedmineのホスティングサービス My Redmine の運営やRedmineのサポートサービスの提供など、Redmineを活用した業務が一つの柱となっています。

ファーエンドテクノロジーとRedmineはどういう関係かと問われると、回答としては「Redmine.JPをはじめとした普及のための情報発信、Redmineそのものの開発への協力を行いながら、Redmineを活用したサービス・ソリューションを提供している」となります。

最近はオープンソースカンファレンスなどのイベントに出展するなどRedmineをより多くの方に知っていただくための活動に力を入れています。イベントに参加してみて、我々が思っているほどRedmineは知られていないということが分かりました。今後はRedmineの知名度を上げるための活動を強化し、身近な問題を解決するための一つの手段としてRedmineというものを多くの方々に知ってもらえればと考えています。

KOF (関西オープンフォーラム) 2013でのRedmineブース

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