オープンソースのプロジェクト運営支援ソフトウエア「Redmine」を解説した拙著『入門Redmine 第4版』が12月13日に発売され、その宣伝が最近目に余る前田です。
さて、この本にはちょっとした小ネタがいくつか仕込まれています。今回のブログではそのうちの一部を紹介します。
Redmineはプログラミング言語Rubyで開発されています。ということで、表紙の帯をめくると宝石のルビーのイラストが現れます。第3版と第4版を並べて見比べてみると、なんと第4版ということでルビーが4個に増えています。これは私ではなく出版社の秀和システムさんが仕込んだものです。
ありがたいことに、これまで約2年ごとに改訂版を出版することができています。2年後の2016年、今度は5個のルビーが表紙に描かれた本を出すことができるようRedmineを盛り上げていきたいと思います。
本にはRedmineのスクリーンショットが多数掲載されています。スクリーンショットを撮るときにはそれらしいデータを用意しなければいけないのですが、悩ましいのがユーザー名です。「テスト太郎」「テスト次郎」のようなものだと不自然ですし、活躍中の著名人の名前を使うのも気が引けますし、「徳川家康」「織田信長」のような歴史上の人物だと印象が強すぎて使いにくいと感じます。かといって自分で考えるのも意外と手間です。
私は、Redmineに関する文脈でダミーの氏名が必要なときは、まず「赤田舞」という名前を使うことにしています。Redmine → 「赤」+「mine」 → 「赤田舞」という連想です。実在しそうな名前であり「テスト太郎」のような不自然さがなく、また著名人の名前のように強力なイメージもないので、スクリーンショットに違和感が生じません。
ただ、ダミーユーザーは赤田舞さんだけでは足りません。もっとたくさんのダミーの氏名が欲しいときは、いつも日本におけるランキング上位の名字と名前を組み合わせて作っています。ランキング上位同士の組み合わせなので、よくありそうな違和感のない氏名を機械的な作業で素早く作ることができます。
例えば、2014年時点で35歳の人のダミー氏名6名分が欲しいときの具体的な手順は次の通りです。『入門Redmine 第4版』で登場するユーザー名もおおむねこの手順で作りました。
チケットの画面は「チケット登録テスト」のような利用シーンをイメージしにくい内容ではなく、実際のシステム開発でありそうなものを用意しなければなりません。スクリーンショットで一番苦労するのはそれらしいデータが入った画面を用意することです。第3版から第4版になって図版が4割増しの315点なり、またスクリーンショットの大部分を新たに撮り直したこともあり、今回はスクリーンショットに特に時間がかかりました。
『入門Redmine 第4版』ではチケットの例の一つとして、以下の図のようなチケットを掲載しています。島根県と鳥取県を混同されるという、島根県民にとってはよくある話ですね。
Wikiに画像を埋め込むサンプルで例示しているスクリーンショット、原稿中では「Y社」となっていますが、弊社事務所です。2009年に書いた「入門Radiant CMS」にも当時の事務所の写真が載っていて、今見ると懐かしいです。面積は今の半分くらいで、物がずいぶん少ないです。
以上、『入門Redmine 第4版』内の小ネタの紹介でした。紹介したもののほかにも、分かりにくいですが少しだけ入っています。本1冊の原稿を書くというのは実は私にとっては割と大変な仕事ですが、たまにこんなことをして遊んでいました。
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