ウェアラブルがやってきた

ガジェットが大好きな岩石です。いつも空港の手荷物検査では、大変な思いです(笑)。

弊社では新たなデバイスや製品が世に出ると、できるだけその技術に触れ、自分たちの業務にその体験を活かして行こうということにしています。 先日4月24日に Apple Watch が会社にきました。 会社備品として購入しましたが、ブログの順番が私の順番でしたので、私が最初に使わせていただくことになりました。 今回のブログは、先週金曜日からApple Watchを身につけて週末を過ごした体験について、感想を書かせていただきます。

Apple Watch

Apple Watchは昨年9月9日(現地日付)に米サンフランシスコで開催されたイベントにて発表され、今年4月10日に予約受付開始となり、4月24日から発売開始となりました。 ニュースなどマスコミでも報道されているため、ご存じの方も多いと思います。
Apple - Apple Watch

「ウェアラブルコンピューティング」 という言葉が、ITやコンピュータの分野の最近の話題の一つとして取り上げられています。 コンピュータを身につける(手に持つのでは無く)ことによる新たな価値が注目されており、ウェアラブルなデバイスの一つとして注目されているのがスマートウォッチです。

スマートウォッチでは、Google社の開発したスマートウォッチOSであるAndroid Wearを搭載したデバイスが、Apple Watchより先に発売されています。
Android Wear - Google ストア
その他にもPebbleといった機種なども発売されており、まだまだシェア争いは続いて行くものと感じています。

Apple Watch 概要

Apple Watchは腕に装着している間のみすべての機能が使えるようになります。 利用にはiPhoneと同様のパスコード認証を経て利用ができるようになります。

iPhone5S以降ではタッチIDによる指紋認証が備わっており、認証作業が楽になりました。Apple Watchにはこの仕組みは備わっていません。
パスコードを入力するのが面倒なんですが、腕に装着して認証をパスした状態であれば、次に腕から外すまでは認証画面は出てきません。認証をパスした人が使い続けている状態であるという想定でこういった仕組みになっていると思われます。

パスコード入力画面 ロック状態 アンロック状態

基本的にiPhoneとの通信(bluetooth)で使用するデバイスですので、iPhoneとの通信ができない場面では画面に警告が出ます。 ただし全ての機能が使えない訳では無く、Apple Watch自体にもある程度のメモリを搭載していますので、データはApple Watchで一時的にデータを保存し、iPhoneとの通信が正常にもどったらiPhoneへデータを送る仕組みになっているようです。

ペアリングしたiPhoneと通信ができない時の表示(画面上部に通信断のマーク)
一段落したら通信内容など詳しく調べて見たいです。

機能

Apple Watchの利用法ですが大きく分けると次の様な分類に分けられると思います。

通知機能

メールやSNSメッセージなどスマートフォンで着信等の通知を表示するアプリケーションがありますが、その通知をApple Watch側で通知することができます。面白いのがApple Watchで通知を行う(行う事ができる)場面ではiPhoneでは通知が出ません(表示されるが音や振動はしない)。

場面 iPhone Apple Watch
Apple Watch を腕に装着通知無し通知有り
Apple Watch を腕から外す通知有り通知無し
注)「腕から外す」には、Apple Watchを充電していたり、電源を切っている状態も含めます

会議や打合せの最中の電話やメールの着信などの場面で、着信に気がついた時にスマートフォンの画面を見るのは気が引ける場面も多々ありますが、腕時計を見る程度なら自然な振る舞いで行えそうです。iPhoneは鞄の中にしまっておいて、着信のみApple Watchで確認するという使いかたができそうです。


測定機能

Apple Watchには心拍数の計測のためのセンサーが備わっています。
心拍数。その意味と Apple Watch での表示方法。 - Apple サポート拍数。その意味と Apple Watch での表示方法。 - Apple サポート
また、加速度センサーやGPSを用いて歩数や移動距離などを計測できます。ちょうど活動量計の機能をもっています。 活動量計では運動中の体を知るだけで無く、一日の運動量や就寝中の体の様子などを知ることができますが、こういった用途にも使えるそうです。

下記の写真は「アクティビティ」という一日の歩数や歩行距離からカロリーを計算し、目標の運動量を達成することを促すアプリの写真です。

  

寝ている間の様子など、とても興味深いのですがさすがにApple Watchを付けたまま寝るのはちょっとコワイので止めてます(どこかにぶつけて壊しそうなので...)。またスポーツをしている時にの装着も少し気が引けて今のところやってません。

今回弊社で購入したのはステンレススチールケースとミラネーゼループというモデルですが、少々質量があります。SPORTSモデルのスポーツバンドのモデルやアルミスチールケースのモデルだといくらか軽くなりますので、運動中の装着には向いているかもしれません。

ウェアラブルならではのこういった機能は今後も注目されていくと思います。

サブセット

リモコンというべきかサブセットというべきか悩みますが、すでにいくつかのアプリはApple Watch用のアプリもリリースされており、使える状況です。ただ、通常のiPhoneアプリの機能削減版の様な状態なので、ウェアラブルとしてApple Watchに向いたアプリがでてくるのはこれからと感じました。

私が腕についていて役に立ちそうと思ったのは、

などです。 特に歩行中のスマートフォンの使用は危険で、事故につながることもあるのですが、腕で必要な情報のみを簡易に表示し、凝視させずに利用するのは良い考え方なのかなと思いました。 アプリの作り方や使い方にもよるのですが、便利なものを危険なものにしないような配慮が今後も必要なのかもしれません。

また、Apple Watchから機内モードや消音などの操作ができ、同時にiPhoneの状態も変更してくれます。わざわざスマートフォンを取り出さなくても良いのは楽ですね。またiPhone探す時に音を鳴らす便利な機能もあります(知らずに鳴らした時はかなりびっくりしました)。

PassBook モード変更等の画面

課題

すべてが良い体験ばかりではありません。一番大きな問題と感じたのが電池の持ちです。

Apple Watchはフル充電で

とされています(Apple WatchのWeb情報より)。   スマートフォンなどでも言えますが、画面表示を行えば行うほど時間は短くなりますので、実際にどれだけ持つかは、使われる方次第となります。

充電は、専用のマグネットアダプタで充電を行いますが、ウェアラブルデバイスは体に装着してすべての機能が使えるようになるものなので、充電のために体から離すといくつかの機能が使えなくなります。 つまり就寝時に何かに使用する(睡眠中の心拍を計測するなど)など、24時間通しての利用を考えると、充電は大きな課題です。 スマートホンや携帯電話などは、充電しながらでも役割を果たせるのですが、ウェアラブルデバイスは身につけていなければ役割を提供することができません。

いつどのタイミングで確実に充電をするかを決めておかないと本気での利用は難しいと感じました。 いかに長い時間充電せずに使用できるか、もしくは利用しながら充電できるようになるか が、この種のデバイスの利用が増えるかどうかの肝であると感じました。

感想

アプリの画面と現在の待機時の時計表示
 

なぜか、 「iPhoneの電池の持ちが悪くなったのでは?」 との質問を数名の方から頂きましたが、私の環境では特にiPhoneの電池に関しての影響は感じませんでした。悪くなっているのかもしれないですが、目に見えて感じることは無かったです。

そして最後に感想ですが、機能として見た場合正直なところ、Apple Watchは特別な新しい技術を備えているとは感じませんでした。 しかしながら 常に身につけていることによって、一つ一つの機能が想定していた感覚とは違って感じ取れる 事が多々ありました。ウェアラブルを体験することで、今後出てくるアプリにも体験が活かされていくのでは無いかと強く感じています。

またスマートフォンは多機能な電話機では無く、電話機能を持った小型コンピュータでした。 同じようにApple Watchをはじめとしたスマートウォッチも多機能な時計では無く、時計機能を持った小型コンピュータと言えます。

iPhoneが出る前にもスマートフォンはありました。しかしながら、iPhoneがスマートフォンの普及に大きな影響を与えたのは間違いないと思われます。Apple Watch以前にもスマートウォッチは存在しています。Apple Watchの登場がスマートウォッチ普及の大きなきっかけになるような気がしています。 スマートフォンは、携帯電話の使い方を大きく変化させ、いわゆるモバイルフォンの存在や目的を変えました。 スマートウォッチも腕時計の存在や目的を変えるきっかけになるのかもしれません。腕時計としてスマートウォッチを使うのでは無く、生活を変えていくきっかけとしての腕時計(スマートウォッチ)になっていくのかもしれません。

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