Redmineの「バージョン」を活用したイベント管理

入社して早くも1年が経ちました、石原です。

当社はITに関するセミナーを開催したり、展示会に出展し宣伝活動を行っています。セミナーを開催するには会場の予約や参加申込みページの作成などの準備が必要になりますが、それらを進めていく上でRedmineを活用しています。Redmineはタスク管理ができるオープンソースソフトウェアです。Redmineにセミナー開催の準備に必要なことを登録し、実際にやる担当者を設定したり、いつまでにやるべきなのか期限を設定することができます。

Redmineでは情報を分類する最も大きな単位を「プロジェクト」と呼び、プロジェクトの中に登録するタスクのことを「チケット」と呼びます。(Redmine>プロジェクト>チケットのようなイメージ)

当社のRedmineでは「イベント開催・出展」というプロジェクトの中に、「会場を予約する」などのチケットを作成しています。タスク一件につきチケット一件を作成しますが、イベント一つにつきチケットは多くて20件までと少なめです。そのため、一つのプロジェクトで複数のイベントを管理しています。イベントが増えるたびにプロジェクトが増えてしまうと一覧画面などで妨げになってしまうからです。プロジェクト内で複数のイベントに関するチケットを混在させてしまっていますが、「バージョン」というチケットを整理する機能がこの問題を解決します。

バージョンは、本来は大量のチケットを製品のリリース予定ごとに分類する機能です。イベント開催・出展プロジェクトでは、チケットを管理対象のイベントごとに振り分けるためにバージョンを使っています。

下図はバージョンごとにチケット一覧を表示する「ロードマップ」画面です。イベント名(「マイナンバーセミナー」など)がバージョン名にあたります。複数のイベントに向けての準備を並行して行っている場合などに、各イベントの進捗状況が一目で分かる点が便利です。また、バージョンとしての期日を設定することもできます。

「バージョン」と聞くと"ver.3.1.0"などソフトウェアが改良されると大きくなる数字のことを思い浮かべると思います。Redmine公式サイトでは各バージョンをリリースするためのチケットを振り分けるのに使われています。下図の場合「2.6.8」「3.0.6」などの数字がバージョン名で、その下に表示されているのがそのバージョンのリリースに関わるチケット一覧です。

Redmine公式サイトのロードマップ画面

もしRedmineに未完了チケットが数十件たまっていたり、チケットの一覧画面から目当てのチケットを探し出すのに手間を感じている方がおられたらバージョンをぜひ活用してみてください。


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