避難訓練です!

ちょっと真面目にあの「9.11」から15年目の日に普通救命士講習を受けてきた田中です。

私たちは普通に日常生活を送っているだけでも様々な災害に遭遇することがあります。 台風や地震といった自然災害だけでなく、事故や事件といった人が引き起こす災いもあります。 それらの災害から一人でも多くの被災者の生命財産を守ろうというのが、「防災」や「減災」、「防犯」や「防衛」と呼ばれる各活動です。 国家から個人までその活動の対象やレベルは様々ですが、基本になることは一人一人が「自分のことは自分で守る」意識と知識と技術を身につけることではないでしょうか。

そこで! ファーエンドテクノロジーも社員が多くなってきましたので、災害時に対応出来る組織作りを進めています。 その第一弾が、以前ブログでご紹介したのが会社の備蓄品の整備でした。

お水あります

そして第二弾として、災害が起こったことを想定して会社から松江市の指定避難所までを実際に歩く「避難訓練」を実施しました。 訓練計画は以下のようにまとめました。


実施要領(PDF)

特に今回は初めての訓練であり、訓練の目的を「避難場所を知る」ことと「実際にファーエンドテクノロジーに必要な体制が何かを調査する」ことにしました。

9月13日(火)、午前10時と午後2時の2つの班に分かれて松江市立中央小学校までを自分の貴重品と備蓄品を持って歩いていただきました。

事前に私が行った現場調査の結果、往路は安全性と距離で最も有効な経路1を、復路は最短コースではあるけど駅構内の売店(シャミネ)を横断するため実際には陳列品の倒壊や混雑等で利用困難と予想される経路2の2つの経路を通ってもらいました。

《経路1》


Map data © OpenStreetMap contributors

《経路2》


Map data © OpenStreetMap contributors

私の「状況開始」宣言から、1班は前田社長、2班は岩石取締役が指揮者(班長)として人員点呼、室内外の状況確認、備蓄品の配布、そして避難所までの移動を指揮して頂きました。

会社は松江センタービルの最上階の10階にありますが、災害時はエレベーターが使えませんので階段を利用して頂きました。

屋外に出てからは経路上に「頭上の看板」「ブロック塀」「視界の悪い地点」等の危険箇所が無いかを各自の視点で確認して頂きました。

目的地である中央小学校の敷地には入りませんでしたが、場所を確認していただけたことは、駅周辺に詳しくない社員もおりますので、大変有益であったと感じました。

今回の訓練で得られた課題は、

  1. 現状の権限と業務分担から、社長と取締役以外が指揮者であるほうが良いのではないか。
  2. 近くにある別の避難所(スティックビル)への経路も体感しておくべきではないか。
  3. 火災発生時の避煙動作、負傷者の応急手当・搬送も学んでおくべきではないか。

の3点です。

今後の訓練計画に活かしていこうと思いますが、前提として混乱時の行動は単純化が理想ですので「複雑多様化しない」方針は維持します。

また、避難場所や経路を体感した以外に、次の点が良かったと感じました。

  1. 会社周辺の地形地物を社員全員が理解できた。
  2. 長い階段を下りる時はいつもよりゆっくりと歩くことを理解した。
  3. 備蓄品はすぐに取り出せるよう箱の口は開けておき、梱包は解いておく。

個人的な感想ではありますが、特に「1.」については、この町で生まれ育った私には熟知した地理ですが、そうでない社員にとっては建物の名前や場所さえ分からないので「◯◯で火事だからそこを避けて逃げよう」と言っても理解できないのが当然です。 その当然さを理解しないで「そんなの自分で調べること」から「避難訓練なんて不要」という発想に陥れば、相手の不知を非難したり自分だけ助かろうという恥ずべき行動をとってしまいそうです。

冒頭に「自分のことは自分で守る」が基本と書きましたが、その意識と知識と技術を教えるのが組織として必要不可欠な「人」を育て守ることではないでしょうか。

更に「2.」はグルグルと長時間(2分程度)回って下りている最中の「目が回りそうだね」という声への対応でした。気分が悪くなったり、段を踏み外して怪我をすれば元も子もありません。急ぎたい時にこそ慌てないことがより高い安全性を確保します。

「避難訓練」は、単に災害から身を守る為だけでなく、日常生活や商業活動上の危機発生時にどうやって平常心を保てるかも訓練できるのではないかと改めて思わされました。 これからも一層強靭な組織作りに貢献できるよう非才の身ながら邁進していきたいと思います。

次回へ向けてPanzer vor !(←これ見て「題」の伏線を理解した人は達人です(笑))

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