KPTふりかえり体験セミナーに参加しました

最近、急に寒くなりだして驚いている石川です。

空気がキンと澄んで、気持ちのいい爽やかな日が続きますね。私は今まで「爽やか」という言葉からは春や初夏をイメージしていたのですが、実は「爽やか」は秋の季語なのだそうです。俳句の上での話なので、春や夏に「爽やかな風ですね」と言っても間違いではないのですが、「爽やかな秋」という言葉にはなんだか違和感を感じてしまいます。

日本語って奥深いですね。


Photo by PAKUTASO

KPTふりかえり体験セミナー

10月3日(月)に松江で行われた「KPTふりかえり体験セミナー」(主催:しまねソフト研究開発センター)に参加してきました。 KPTとは、物事を「Keep」と「Problem」、「Try」に分けて物事を整理するための思考フレームワークで、

Keep
続けること、良かったこと
Problem
不満点、問題点
Try
試すこと、工夫したいこと

それぞれこういった意味を持っています。

過去のブログ にも書いてあるように、弊社では毎週金曜日の13時にKPTでのふりかえり会を行っています。それとは別に、プロジェクトチームの中でも同じようにKPTふりかえり会を行っています。

今回は、いつも行っているKPT振り返りをよりよくしていくために、プロジェクトチーム揃って参加しました。

セミナーでは、簡潔にKPTについての説明があり、残りの時間でチーム単位でのゲームを行いました。

このように、ゲームで高得点を取るためにKPTを使って作業の進め方を振り返りました。

ゲーム1回目 — 振り返り1回目

1回目のゲーム結果を経て、次のような方法で振り返りを行いました。

  1. Keep,Problemを、各自付箋に書く。
  2. チームで集まり、付箋を順番に一枚ずつ、読み上げながら貼る。
  3. その後、また各自で付箋にTryを書き、集まって、「このKeepに対してこのTry」、「このProblemに対してこのTry」というようにTryを貼る。
  4. 複数上がったTryの中から実行するものを選び、○印をつける。

ゲーム2回目 — 振り返り2回目

2回目の振り返りでは、前回やると決めたTryを次も続けるか、Problemが解消されているかなどを確認し、整理しました。そして、1回目の振り返りと同じように、新しくKeepやProblem、Tryを追加しました。

ゲーム3回目 — 振り返り3回目

Tryを実施した結果うまくいったか、Problemは解決されたかなどについて話し合い、情報を整理しました。

感想

実際に小さな単位でKPTを用いた振り返りとゲームを繰り返すことで、振り返りの効果がゲームの結果にも反映されているのがわかってよかったです。

机に座ってチームで話し合う時にはあまり意見が出なかったのですが、ホワイトボードに向かって付箋を貼ったりしながら話し合うと、雰囲気も良く、意見がたくさん出たので驚きました。

同じチームにはKPTに関してあまり知らない、という方もいたのですが、「雰囲気も良く、意見も出しやすかったので良かった。またやってみたい。」とおっしゃっていました。

今までは取り組みの中でなんとなく、「KeepやProblemに対してTryは一つずつ」というイメージを持っていたのですが、今回はたくさんTryを挙げて後から実行するものを抽出するという形式でした。やってみると、全く正反対の方向性のTryが出てくることもありましたが、その付箋を見ながらどちらがいいかと相談することができたので、最終的にはみんな納得した上でいいTryを実施することができました。

配布された資料「KPTふりかえり会 進め方のヒント」を確認しながらふりかえりを行ったのですが、とてもわかりやすかったです。その際の資料は公開されておりますので皆さんも是非ご活用ください。

http://objectclub.jp/download/files/pf/KPT_TIPS.pdf

現場への持ち帰り

セミナーを受けた次の日、プロジェクトチームで集まり、学んだことをどう取り込んでいくかの話し合いを行いました。

セミナー受講前までは以下のルールで振り返りをしていました。

しかし、学んだことをいくつか取り入れて新しい方法の振り返りを試してみることになりました。

今まではホワイトボードにペンで書いていたところを、今回やったように付箋を貼っていく方法に変え、それを貼る際にはラウンドロビンの手法で貼っていこうということになりました。

また、プロジェクトチームでふりかえりを行うタイミングは金曜日の終業間際が多かったのですが、セミナーの中で「振り返りは金曜日の午後一がベスト(残りの時間でTryを来週の予定に組み込むため)」とおっしゃっていたので、タイミングも改善する予定です。

新しいことを試すためには、学ぶことや変えなければいけないところも多いですが、より良い形で振り返りを行ってプロジェクトを円滑に進められるように試行錯誤を繰り返していこうと思います。

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