Redmineを作っている人々 (3.3.0編)

前田です。ありがたいことに4月から7月にかけて社員が3人増えて、事務所の人口密度が少し高くなりました。去年8月に移転して当初はやや広すぎるように思えた事務所も、ちょうどよく感じるようになりました。

さて、オープンソースのプロジェクト管理ソフトウェア「Redmine」の最新バージョンである 3.3.0 が6月19日にリリースされました。2月のブログでRedmine 3.2.0の開発に関わった人たちを集計したのですが、今回は最新の3.3.0について同じように集計してみます。

データの集計方法

Redmine 3.3.0のCHANGELOGに記載されている108件の変更・修正のうち、対応するチケットを1件ずつ見て以下の情報を調べました。

パッチ作成者については、コミットログに "patch by" などとして名前が載っている人をパッチ作成者とし、名前がない場合はコミット者をパッチ作成者と見なしています。

集計結果ファイル ▶ issues.ods (OpenDocument Spreadsheet)

Redmineの開発はRedmine公式サイトのRedmineで管理されていて、機能追加やバグ修正など何らかの変更がRedmineに加えられる場合、原則としては以下の4段階の流れとなります。この4段階に関係した人たちを集計すればRedmineの開発に関わった人たちが見えてくるはずです。

チケット作成
誰かが公式サイトにチケットを作成 (機能要望=Feature バグ報告=Defect)
パッチ作成
誰か (もしくはチケット作成者) がチケットの内容を実現するためのパッチを書いてチケットに添付
(チケット作成とパッチ添付が同時の場合もあり)
Target version設定
Jean-Philippe Lang氏か16人のContributorの誰かがチケットのtarget version を設定。
これにより次期バージョンの新機能・修正の候補となる
リポジトリへのコミット
コミッターの誰かがチケットに記載された変更をRedmine本体に反映。
次期バージョンに取り込まれることが確定

チケット作成者

Redmine 3.3.0の108件のチケットは62人が作成していました。3.2.0に続いて3.3.0でも私が11件で1位でした。とはいえ、そのうち7件は翻訳関係なので作業のボリュームとしては実はそれほど大きくありません。

Redmine 3.3.0 チケット作成者
Create pie charts

参考: Redmine 3.2.0の集計結果

パッチ作成者

Redmine 3.3.0に取り込まれたコードを書いたのは35人でした。Redmine 3.2.0は18人でしたので大幅に増えました。

4位のTakenori TAKAKIさんには当社の業務としてパッチの開発をしてもらっています。結果、2位の私とあわせて2割近くが当社関係者のパッチでした。Redmine 3.3.0の開発に会社として一定の貢献ができてうれしく思います。

Redmine 3.3.0 パッチ作成者
Create pie charts

参考: Redmine 3.2.0の集計結果

存在感があるのがドイツのPlanioです。Redmineをベースにしたサービスを提供している会社です。以下の表の通り、6人が21件のパッチを書きました。カスタマイズしたRedmineを自社サービスとして提供しながらその一部をオープンソースコミュニティにフィードバックするというすばらしい活動をされています。3.3.0の新機能では +ボタンセキュリティ通知 もPlanioによるものです。

氏名 パッチ件数
Jan Schulz-Hofen 5
Gregor Schmidt 4
Felix Schäfer 4
Felix Gliesche 4
Jens Krämer 3
Holger Just 1

Target version設定者

Target versionを設定するということは、Redmine公式サイトのRedmineの4000件以上のチケットから、次期バージョンに取り込むべきもの・取り込めそうなものを拾い上げて、3.3.0に取り込むことを提案・決定するということです。

3.3.0においても3.2.0と同様に、この仕事をしたのはJean-Philippe Lang氏、Toshi MARUYAMA氏、そして私の3人でした。3.2.0では私は13件で3位だったのですが、今回は43件で1位でした。自分で言うのもどうかと思いますが、結構がんばった気がしてたので納得感のある結果です。

Redmine 3.3.0 Target version設定者
Create pie charts

参考: Redmine 3.2.0の集計結果

コミット者

Redmine 3.2.0と同じ傾向で、4人のコミッターのうち活動しているのは2人、そしてJean-Philippe Lang氏が大半のコミットを行っています。

Redmine 3.3.0 コミット者
Create pie charts

参考: Redmine 3.2.0の集計結果

3.2.0 と 3.3.0 の比較

Redmine 3.3.0では、3.2.0と比較してチケット作成者数・パッチ作成者数ともに大幅に増えました。よりたくさんの方が開発に関わったことがわかります。

チケット作成者数

Redmine 3.3.0 チケット作成者数増減
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パッチ作成者数

Copy: Redmine 3.3.0 チケット作成者数増減
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まとめ

Redmine 3.3.0は多くの方々の貢献により、普段より多めの108件もの変更・修正が行われました。Redmineの最初のバージョンが2006年6月にリリースされてから10周年という節目でのリリースにふさわしい成果ではないかと思います。

以下は5月にredmine.tokyo勉強会でRedmineの開発への関わり方について発表したときの資料です。Redmineの開発への参加に興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、参考になればと思います。

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