石川です。2023年11月11日(土)に松江オープンソースラボで開催されたRails Girls Matsue 5thにおいて、初めてオーガナイザー(イベントの主催者)を務め、準備を進めました。
今回のブログでは、オーガナイザーとしてイベントの準備をしたことを振り返ります。
Rails Girlsは、より多くの女性がプログラミングに親しみ、アイデアを形にできる技術を身につけるきっかけ作りと手助けをするコミュニティです。2010年にフィンランドのヘルシンキにてリンダ・リウカス氏らによって設立されたコミュニティで、世界各国で活動が行われています。
私がRails Girlsについて初めて知ったのは高校生の時で、松江でRails Girls Matsue 2ndが開催されるということで高校の先生に勧められて参加しました。環境構築からスタートして、自分が作ったWebアプリケーションをデプロイしてアクセスできたときの感動がすごかったことを覚えています。
その後今の会社に入社し、Rails Girls Matsue 3rdと4thの2回についてはコーチ(参加者に説明をしたり、問題が起きたときに調べたりと手助けをする人)として参加しました。
というわけで、なんとなくですが「Rails Girls Matsueと一緒に成長してきた」という感覚がありました。
Rails Girls Matsueは4thが2018年11月10日(土)に開催されて以来、オーガナイザーをやろうという人がいなかったり、新型コロナウイルスの流行といったこともあって5年間開催されていない状態にあり「なんだか寂しいなあ」と思っていたのですが、そんな折に「Rails Girlsを松江で復活させたい」というメッセージが。
そのメッセージをきっかけにRails Girlsに興味があった5人がオーガナイザーとなり、Rails Girls Matsue 5thを開催することが決まりました。
そうして開催が決まったRails Girls Matsue 5thですが、オーガナイザー5人のうちコーチをやったことがあるのは私だけ(しかも私もほぼ当日行く程度)といった感じで、手探り状態で準備を始めました。
Rails Girls Japanの皆さんに何から始めれば良いか相談したり、過去のRails Girls Matsueでオーガナイザーやコーチをしていた方々に相談したりと、色々な人に助けてもらいながら準備を進めていきました。本当にたくさんサポートしていただきました、みなさんありがとうございました!
準備ではロゴやポスターの制作、Webサイトの公開、スケジュール決め、ワークショップ内容の準備、コーチの依頼、会場の手配、スポンサーの募集、参加者の募集、当日の飲食物の手配などたくさんの作業を進めていきました。ここでは特に印象に残ったことをいくつか紹介します。
とりあえずタスク管理を始めてしまわないと何をやっているのか分からなくなると思い、私が所属しているファーエンドテクノロジー株式会社にスポンサーとして無料でMy Redmineを提供してもらい、そのMy Redmineでタスク管理を始めました。(あとから4thまではGitHubで管理していたことが分かったのですが、今回はそのままMy Redmineを使いました)
オーガナイザー5人で毎週水曜日の夜に1時間程度のミーティングを行い、そのミーティングでやることを決めてチケットを登録したり、作業に着手していきました。
これは当時のスクリーンショットなのですが、このように週ごとにバージョンを作って、ミーティングをやるときにその週分のチケットを見ていき、終了していないチケットは次週のバージョンに移動 みたいな運用をしていました。次週のミーティングまでにやるべきことが明らかになっているのと、毎週のミーティングで終わったことや出来なかったことについてのふり返りがしやすくて結構良い感じでした。
さらに、Slackでチケットの更新の通知を受け取れるよう設定しており、My Redmineにログインしなくても他の人が活動している様子が分かりやすかったのも良かったです。
Rails Girlsでは初日のインストール・デイで環境構築(Rubyのインストールなど)、2日目にワークショップを行うのが一般的ですが、今回は1日で完結する形で行いました。
ワークショップでは基本的に参加者が持参したパソコンを利用するため、Windows、Mac、Chromebookなどいろんな環境の可能性があります。OSによって環境構築の手順も違ったりトラブルが起きがちな大変かつ重要なところなのですが、スケジュール的に環境構築にあまり時間を掛けられません。
そこで、GitHub CodeSpacesというブラウザ上で動作する統合開発環境を利用しました。
本番ではWindows、Mac、Chromebookなどいろんな環境の方が参加されましたが、OSなどの環境によるトラブルがほとんどなくワークショップに集中していただけたので良かったです。
GitHub CodeSpaces https://github.co.jp/features/codespaces
GitHub Codespacesを使うこともあってRails Girlsのガイド 通りには動かない箇所もあったため、事前にオーガナイザー中心に動作確認を行って当日参加者の方が詰まりにくいように準備をしました。
どのような順序で説明すると理解しやすいかを考え、大まかな台本を作成しました。また、コーチや参加者が困ったときに参照できるようFAQも用意しました。
生徒役を募ってワークショップの練習をやったりもしました。実際に教えてみると説明の流れに見直しが必要だということが分かったり、問題が起きやすいポイントが見つかったりととても参考になりました。
また、Rails Girlsのガイドの中でコマンドの誤りやわかりにくいところについてはプルリクエストを出して改善もしました。
季節の変わり目だったこともあったのか、準備期間中にオーガナイザー5人ともどこかしらで体調を崩していた気がします。当日大丈夫かな、準備間に合うかなと心配しながら準備期間を過ごしていました。
幸い毎週ミーティングをおこなっていたことで自分が担当している部分以外についても情報共有が出来ており、不在の人がいても他のオーガナイザーである程度はカバーできる体制ができていたと思います。結果的には全員元気に当日を迎えられたので良かったです!
このように色々と課題はありましたが、なんとかイベント当日を迎えることが出来ました。 とても素敵なロゴやポスター、会場の飾り付けなどの準備もでき、当日は参加者の皆さんもコーチの皆さんも楽しそうにRails Girlsに参加していただけたので良かったです。
GitHub Codespacesを使うためのGitHubアカウントを作成する際、なぜか認証のためのメールが届かないという問題が発生しました。同じWifiを利用して同タイミングで十数人がアカウントを作成しようとしたので、制限がかかってしまったのではないかと推測しています。
私は結構慌ててしまったのですが、熟練のコーチの皆さんのおかげで素早く問題の切り分けなどを行って問題に対処できました。結果的には時間経過で制限が解除されたのか、あるタイミングから急に登録が成功しだしてなんとかなりました。
RubyWorld Conference 2023で基調講演をなさっていた江森さんにご講演いただけました!Rubyコミュニティの結束と、Rails Girlsが提供するIT初心者のためのキッカケなどについて語ってくださり、これからプログラミングの世界に入っていくかも知れない参加者の皆さんはもちろん、私も勇気ややる気がでるような素敵な講演でした。江森さん、ありがとうございました!
アカウントの準備に想定より時間がかかってしまったため、時間通りにお昼休憩に入れるようにワークショップの序盤はアドリブで色々と調整しました。
また、キャンセルもあってコーチと参加者の人数がほぼ同じくらいになったため、ワークショップは章ごとに前でざっくり説明してから参加者の皆さんにコーディングを進めていただくつもりで準備していたところを、参加者の皆さんのペースに合わせてコーチに説明してもらいながら進めていくスタイルに急遽変更しました。興味のあるところについてコーチに説明してもらって理解を深めたり、デザインを凝ったりとそれぞれにあった進め方を出来たようで良かったです。
今回オーガナイザーをやってみて、イベントの運営ってこんなに大変なんだということが分かりました。ただ、その大変さ以上にイベントを楽しんでもらえたことが嬉しかったです。 また、オーガナイザー5人それぞれが得意なことを活かして協力して準備を進められたのも良かったです。私が苦手な分野でも「私やるよ!」とカバーしてもらったりととても助けられました。初めてオーガナイザーをやったときの仲間がこの4人で良かったなと思います。
スポンサーの皆さま、コーチの皆さま、支援してくださったRails Girls Japanの皆さま、そして参加者の皆さまのおかげでRails Girls Matsue 5thを無事に開催することができました、ありがとうございました!
【スタッフ募集中】
弊社ではAWSを活用したソリューションの企画・設計・構築・運用や、Ruby on Rails・JavaScriptフレームワークなどを使用したアプリケーション開発を行うスタッフを募集しています。採用情報の詳細
弊社での勤務に関心をお持ちの方は、知り合いの弊社社員・関係者を通じてご連絡ください。
Rails Girls Matsue 2ndのスタッフをしました Rails Girls Matsue 2ndのスタッフをしました。 |
|
FAR END NEWS 2024年1月号 〜ファーエンドテクノロジーの取り組み〜 ファーエンドテクノロジーの取り組みをダイジェストでご紹介。 |
|
ITOCイベント開催報告:AWS活用事例からビジネスと技術を学ぶ(資料あり) しまねソフト研究開発センター(ITOC)様のイベントに企画から関わらせていただきました。 |
|
日本シーサート協議会 Annnual Conference2023 に現地参加しました Annual Conferenceは毎年NCAが開催するイベントです。 |
|
My Subversionのリニューアルに伴い、AWS WAFを使用しました AWS WAFを使用して良かった点を紹介します。 |
2024年5月11日 オライリー本の全冊公開日のお知らせ(もくもく勉強会も同時開催) ファーエンドテクノロジーが所蔵するオライリー本(全冊)公開日のご案内です。公開日には「もくもく勉強会」も同時開催します。 |
|
入門Redmine 第6版 出版記念企画セミナー「Redmineのアクセス制御」【2024/5/30開催】 入門Redmine 第6版(2024年3月23日発売)の書籍から「Redmineのアクセス制御」について解説します。 |
|
My Redmine 初回ご契約で「入門Redmine 第6版」プレゼントのお知らせ Redmineのクラウドサービス「My Redmine」を初めてご契約いただいたお客様にRedmine解説書「入門Redmine 第6版」を進呈いたします。 |
|
2024年度ブランドパートナーに島根県在住のモデル ユイさんを継続起用 ユイさん(モデルスタジオミューズ所属)をファーエンドテクノロジーの2024年度ブランドパートナーとして継続して起用します。 |
|
Redmineの最新情報をメールでお知らせする「Redmine News」配信中 新バージョンやセキュリティ修正のリリース情報、そのほか最新情報を迅速にお届け |