Redmineを作っている人々 (3.4.0編)

3行で言うと…

前田です。7月2日にRedmine 3.4がリリースされました。Redmineの新バージョンが出ると、Redmine.JP Blogの記事を作ったりMy Redmineのお客様のバージョンアップの計画を立てたりなどで忙しくなります。7月は少しバタバタ過ごした月でした。

Redmine 3.4 新機能紹介

Redmine 3.4.0の200件の機能追加・修正の中から新機能63件をピックアップして紹介します。

さて、Redmine 3.4.0がリリースされたので、いつものように開発にかかわった人達を集計してみます。

なお、3.2.0と3.3.0の集計結果はこちら。

データの集計方法

Redmine 3.4.0のCHANGELOGに記載されている200件の変更・修正について、対応するチケットから以下の情報を調べて集計しました。

パッチ作成者は以下の条件で確定しました。

集計結果ファイル ▶ issues-3_4_0.ods (OpenDocument Spreadsheet)

チケット作成者

Redmine 3.4.0の200件のチケットは100人が作成していました。

Redmineの機能追加やバグ修正などの改善はほとんどが誰かが作ったチケットがきっかけで行われます。気がついた点があればどんどんチケットを作成してもらえるとうれしいです。英語が苦手な方は、Google翻訳による訳文そのままでもOKなので、ぜひ積極的にチケットを作成してもらえればと思います。

順位 チケット作成者 件数
1 Go MAEDA 25
2 Marius BALTEANU 14
3 Jens Krämer 13
4 Mischa The Evil 10
5 Felix Schäfer 9
5 Jan Schulz-Hofen 9
7 Jean-Philippe Lang 8
8 Javier Menéndez 5
9 Holger Just 4
10 Maxim Krušina 3

※太字はファーエンドテクノロジーまたはPlanioの関係者

私は25件のチケットを作成し、3.2.0と3.3.0に続いてトップでした。そのうち半分近い11件が翻訳関係です。書籍「入門Redmine 第5版」を執筆している間に用語の不一致や不自然な訳に気がついていくつかチケットを作った記憶があります(普段あまり見ない画面も執筆中はしっかり見るので気がつきやすいのです)。

躍進が際立っているのが2位のMarius BALTEANU氏です。昨年前半頃から特に活動が活発になっていて、Redmine 3.4.0では特に貢献が大きかったです。

パッチ作成者

Redmine 3.4.0の新機能・修正に対する実際のコードを書いた人は36人でした。

順位 パッチ作成者 件数
1 Jean-Philippe Lang 71
2 Go MAEDA 29
3 Marius BALTEANU 23
4 Jan Schulz-Hofen 11
4 Jens Kraemer 11
6 Felix Schäfer 9
7 Mischa The Evil 6
8 Javier Menéndez 5
9 Holger Just 4
10 Dmitry Lisichkin 2

※太字はファーエンドテクノロジーまたはPlanioの関係者

チケット作成者と同じく活躍が目立つのが3位のMarius BALTEANU氏で、23件ものパッチが採用されています。

私は29件のパッチが採用されて、RedmineのオーナーのJean-Philippe Lang氏に次いで2位でした。日本語訳の改善やコードクリーンナップなど簡単なもので数を稼いでいますが、その中でも比較的多くの方の役に立つかな、と思うのは以下の2つです。

Target version設定者

Target versionを設定するというのはどういうことかというと、Redmine公式サイトに登録されている4000件以上のチケットから次期リリースに盛り込むものの候補を選び出すことです。たくさんのチケットを見ないといけないので案外時間がかかります。

Redmineの開発においては、この作業ができるのは公式サイトでContributorとして登録されている17人のユーザーです。3.4.0ではこのうち5人がTarget versionの設定をしています。

順位 設定者 件数
1 Go MAEDA 90
2 Jean-Philippe Lang 59
3 Toshi MARUYAMA 45
4 Mischa The Evil 5
5 Jan Schulz-Hofen 1

※太字はファーエンドテクノロジーまたはPlanioの関係者

私は3.3.0に続いて3.4.0でも1位でした。Redmineを改善するために、仕様や動作に問題がなさそうなパッチは積極的にtarget versionをセットするようにしています。Redmine 3.2.0以降、近年のアップデートで盛り込まれる変更・修正件数が多めなのは私の活動も若干寄与していると自負しています。

コミット者

実質的に活動しているのは2人、そしてJean-Philippe Lang氏が大半のコミットを行っています。この傾向は数年間変わっていません。

順位 コミット者 件数
1 Jean-Philippe Lang 171
2 Toshi MARUYAMA 29

まとめ

Redmine 3.4.0は開発期間が1年と長かったこともありますが、変更・修正の件数が200件という歴代3位の大型アップデートとなりました(1位=0.8.0 253件、2位=0.9.0 252件)。変更・修正の多くは多くの利用者によるチケット作成やパッチ投稿で支えられています。

ただ、日本からの貢献はあまり目立っていません。Google TrendsのデータによるとRedmineは日本で特に使われていると考えられますが、その割には公式サイトのチケットで日本人らしき人を見かける機会はまだまだ少ないように感じられます。もっとたくさんの方が関わるようになるとよいなと思っています。

ファーエンドテクノロジーからのお知らせ(2017/11/29更新)
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