スニペットツールで定型文を素早くペースト!私がよく使う定型文(スニペット)を紹介


My Redmine

今回のブログ担当は石川です。

皆さんはスニペットツールを使われていますか?スニペットツールは使い回せる定型文・テンプレートを登録しておけば、それをすぐに取り出してペーストできるツールです。私はAlfredというランチャーアプリケーションのスニペット機能を利用しています。


手作業で登録したスニペットだけで192種類

こういうスニペットツールの利用例として挙げられるのはコードスニペット(使い回せるプログラム)が多いですが、私はどちらかというと検索すれば出てくるけどパッとは思い出せない情報をより素早く取り出すために使っています。今回は私がよく使っているスニペットを紹介します。

よく使っているスニペット

ダミーメッセージ

次のように、"dummy"というキーワードで複数種類のダミーテキストが出てくるようにしています。

自分だけのテスト用なら"aaa"みたいに適当に入力するのでも良いですが、バグ報告や機能説明などでスクリーンショットを撮るときのためにダミーだとすぐわかってもらえるような特に意味が無い文章を用意しています。ウェブサイトでテキストの折り返しがうまく効いているかを確認するときにもよく使います。


・英語の長めな1行。lorem ipsum

デザインなどでよく使われる典型的なダミーテキストです。

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・英語の短い1行

和訳だと「素早い茶色の狐はのろまな犬を飛び越える」。よく使われているパングラムらしいです。

The quick brown fox jumps over the lazy dog

・日本語の長めな1行

夏目漱石の吾輩は猫であるの出だし。改行を無くして登録しており、改行やスペースがない長文が入ったときの画面を確認するためによく使っています。著作権保護期間が切れているため利用できます。

吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。この書生というのは時々我々を捕えて煮て食うという話である。しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。ただ彼の掌に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフワフワした感じがあったばかりである。掌の上で少し落ちついて書生の顔を見たのがいわゆる人間というものの見始であろう。この時妙なものだと思った感じが今でも残っている。第一毛をもって装飾されべきはずの顔がつるつるしてまるで薬缶だ。その後猫にもだいぶ逢ったがこんな片輪には一度も出会わした事がない。

・日本語の短い1行

宮沢賢治のポラーノの広場の中の1文。Macのフォント見本で見かけますね。著作権保護期間が切れているため利用できます。

あのイーハトーヴォのすきとおった風、夏でも底に冷たさをもつ青いそら、うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎらぎらひかる草の波。

・シンプルにdummy text

dummy text

会社情報

たまに入力しないといけない割に暗記するには時間がかかりそうな会社情報(会社の郵便番号、住所、英語名など) スニペットにするまでは毎回会社サイトの会社概要ページを見てコピペしていました...。


よく忘れる用語

Macキーボードの装飾キー

ショートカットキーのドキュメントを書くときなどに「MacのCommandの記号って...」と調べてコピペすることが多かったので登録。Alfred公式で配布しているセットをインポートしました。https://www.alfredapp.com/extras/snippets/


Git

・Git accountの設定

Dockerコンテナ上からgit pushするときなど、意外と調べて入力する機会が多くスニペット化。

git config --local user.email "<自分のemail>"
git config --local user.name "<自分のname>"

・git push

AlfredのAuto expansion allowed機能を有効にして使っているスニペットで、git pushまで入力するとそれ以降が自動で補完されます。補完後は{cursor}と書いてあるところにカーソルが移動するため、もしpush先がoriginじゃないときもすぐ書き換えられるようにしています。

git push origin{cursor} `git rev-parse --abbrev-ref HEAD`

RedmineのWiki記法

・collapseマクロ

{{collapse(表示, 隠す)  

}}

・画像の埋め込み時に大きさやボーダーを指定して見やすく

!scrennshot.png!のように書くことでRedmine内に画像を埋め込めますが、画像が大きすぎて見づらかったりするので
!{width: 500px; border: 1px solid #ccc}screenshot.png!のように書くことで幅を指定しています。

!{width: 500px; border: 1px solid #ccc}{cursor}!

最後に

何度も使うけれどいまいち思い出せなくて調べてコピペ、というのはよくあることだと思います。それをスニペットとしてすぐ取り出せるようにしておくことで、1回1回にかかる時間はそこまで変わらなくても合わせると結構な時間短縮につながります。

気になった方は、ぜひスニペットツールを使ってみてください。

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