原田です。今回は少し前に購入したスマートフォン(以下「スマホ」と省略します)に古いスマホのデータを移行しましたので手順の一部をご紹介します。
私の場合「電話を掛ける」「メールを読む」「調べ物をする」がスマホの主な使い道です。そのためスマホが使えなくなる(壊れる)まで買い替える気はありませんでした。
すでにメーカーサポートが終了していることでAndroid OSを8.0からアップデートできず、一部のアプリケーション(以下「アプリ」と省略します)もアップデートできない状況でしたが、仕事で利用しているSlackから以下の通知が届いたことがスマホの買い替えを決断する大きな理由になりました。

ちなみに私のスマホ購入時の第一条件は、FeliCaを使用した「おサイフケータイ」が利用可能であることです(無意識に使っていますけど便利です)。そのためどうしてもAndroid端末を購入することになります。(iPhoneでもFeliCaが利用できればうれしいのですけど)
今回データを移行した新旧スマホは次の2台です。

Xperiaでは転送ツール「Xperia Transfer 2」が利用できます。これを利用してアプリを新スマホにインストールしたり、アドレス(電話帳)データなどが移行できます。

このツールを使用してもアプリのデータは移行できないようでした。ただし最近のアプリはアプリ提供元が(クラウド上に)データを管理していることが多く、IDとパスワードなどを指定することでこれらのデータにアクセスするため移行作業そのものが不要になる場合があります。これによりスマホを買い替えてもアプリは継続して利用できるため便利です。L*NEや***Payや+メッセージなどは移行の手順が公開されており、手順通りに操作することでデータ移行できます。
しかしこれらの方法を使用してデータが移行できないアプリがあります。私の場合は、数独(ナンプレ)や古いアプリが移行できませんでした。いろいろ調べるとGoogleが公開しているコマンドラインツール(adbコマンド)を使用すると移行できる場合があるようなので試してみました。
以下のような手順で旧スマホのアプリのデータをバックアップし、新スマホに復元(リストア)しました。(リストアする前に新スマホにアプリをインストールしておいてください)
Android SDK Platform-Tools をPC(当方所有のWindows10 32bit)にインストール
https://developer.android.com/studio/releases/platform-tools?hl=ja からご利用環境用の SDK Platform-Tools をダウンロードし、インストールしてください。
スマホのUSBデバックモードを有効にしてPCとUSBケーブルで接続
今回はPCからスマホに対してコマンド操作を行うため、事前にスマホの開発者向けオプション(Xperiaの場合)でUSBデバックモードを有効にしておく必要があります。(作業終了時はデバッグモードを無効にしてください)

旧スマホ:アプリ(パッケージ名)の一覧取得
アプリはパッケージ名で管理されています。このパッケージ名はアプリデータのバックアップ時に必要になりますので adb shell pm list packages -3 -e を実行し取得しておきます。アプリがインストールされていれば新スマホ内のパッケージ名も同じです。

パッケージ名を確認してもアプリの名前と一致しません。私の場合は地道にインターネット検索して紐付けました。
旧スマホ:アプリデータのバックアップ
上記3でアプリのパッケージ名が確認できましたので、 adb backup -f <バックアップファイル名> -obb <アプリのパッケージ名> を実行し、アプリデータのバックアップを取得します。

adb backupコマンドを実行すると、旧スマホに以下のような確認画面が表示されます。「データをバックアップ」をクリックしてください。

新スマホ:アプリデータのリストア(復元)
adb restore <バックアップファイル名> を実行し、上記4のバックアップデータ(ファイル)を新スマホに復元します。

adb restoreコマンドを実行すると、新スマホに以下のような確認画面が表示されます。「データを復元する」をクリックしてください。

IT技術の進歩もありますので、今回実施したデータ移行方法が次回も使えるかは分かりません。たぶん次回実施する時は新たに移行方法を調査するのではないかと思います。(何も考えずにすんなり移行できれば一番いいのですけどね)


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