台湾の「プロジェクト管理ツール」事情


My Redmine

今週のブログ担当は新入社員の呂です。先週、弊社で提供しているプロジェクト管理のクラウドサービスMy Redmineのパンフレットを台湾向けに翻訳する作業を行いました。その作業をきっかけに、台湾におけるプロジェクト管理ツールについて調査することができました。

台湾のプロジェクト管理ツールの状況と、プロジェクト管理で重視されるポイントについて紹介したいと思います。


台湾向けに翻訳したMy Redmineのパンフレット

Googleで「プロジェクト管理(專案管理)」等のキーワードで検索すると、多くの関連記事がヒットします。プロジェクト管理について紹介している記事では、プロジェクト管理について学ぶオンライン学習の情報も埋め込まれており、台湾の企業ではプロジェクト管理が重要視されていることを感じました。

台湾の複数の記事で紹介されているプロジェクト管理ツールについてまとめました。以下は主に参考とした記事です。

台湾で利用されているプロジェクト管理ツール

Asana

2012年にアメリカでリリースされたワークマネジメントツールです。Facebook創業者が開発したTo-Do管理システムとして、台湾ではかなりの認知度を誇っています。プロジェクトにおける調整業務や仕事依頼、予定調整など、チームや組織の業務を効率化する点で非常に人気があるようです。

Jira

幅広いツールとの連携が可能な点が特徴です。BitbucketやGitHubなどの開発ツールやSlackなどのコミュニケーションツールと連携でき、さらにAsanaとも連携して活用できるため、台湾のテック企業や開発チームで愛用されているとのことです。

Trello

カードとボードを使った直感的なプロジェクト管理ツールです。チーム全体がタスクやプロジェクトの進行状況を把握しやすいため、台湾のベンチャー企業やスタートアップでは、Trelloが利用されているようです。柔軟性が高く、様々なプロジェクトに適用できる点が特徴とされています。

Redmine

Redmineは多くの機能を操作できるため、中級者以上のツールとして言及されています。初心者にとってはハードコアな印象を持つかもしれませんが、レベルアップを目指すユーザーには適していると思われます。

重視されるポイント

台湾の企業がプロジェクト管理ツールを選ぶ際に重視するポイントは多岐にわたりますが、いくつかの主な要素があります。

使いやすさと直感性

シンプルな外観で、直感的に操作できるかどうか、導入や使用が容易かどうかが重要です。ユーザーインターフェースのわかりやすさや使いやすさは、従業員の受け入れや生産性に大きな影響を与えるようです。

機能と柔軟性

プロジェクトの多様なニーズに対応できるかどうか、機能の充実度やカスタマイズ性が重視されます。タスク管理、進捗追跡、カスタムフィールドの追加など、様々な要件を満たせるかがポイントとされています。

チームコラボレーション機能

チーム内外でのコミュニケーションや共同作業を円滑に行えるかどうかが重要です。リアルタイムなチャット、コメント機能、ファイル共有など、コラボレーションをサポートする機能が求められています。

価格

ツールの価格が企業の予算内であるかどうか、またその価格に見合った価値を提供できるかどうかが重視されます。無料試用期間や無料プランの有無も判断基準の一つとされています。

まとめ

台湾におけるプロジェクト管理は、組織や企業の効率性向上と革新を重視する文化のもとで進化しています。多くの企業は競争力を維持するために効果的なプロジェクト管理手法を探求しており、様々なツールや手法を採用しています。また、プロジェクト管理ツールに限らず、プロジェクト管理に関する教育やトレーニングへの関心も高まっています。

ただし、数多くの記事では台湾独自のプロジェクト管理ツールについての紹介はほとんど見られませんでした。前述したように、Asana、Trello、Jiraなどのプロジェクト管理ツールは世界で有名な管理ツールであり、これらが台湾企業においてプロジェクト管理の主役を務めているようです。

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