AWS Certified Developer - Associate(DVA-C02)を受験した話


前田 稔です。AWS Certified Developer - Associate(DVA-C02) を受験し、無事に合格しました。本記事では、AI でハンズオン環境と独自問題集を自作し、試験対策にどう活用したのかを紹介します。※実際に出題された問題の内容には触れていません。

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AWS Certified Developer - Associate の合格を伝える試験結果通知
試験結果のお知らせ

受験した背景

当社が提供する「My Redmine」をはじめとしたサービスでは、AWS を活用しています。
参考:ITOCイベント開催報告:AWS活用事例からビジネスと技術を学ぶ(資料あり)

私自身も、試験対策と並行して、Amazon API Gateway と AWS Lambda を組み合わせた開発や、AWS CDK を利用した環境構築に携わる中で、体系的に習熟度を高めたいと考えていました。 DVA-C02 試験ガイド にあるとおり、AWS クラウドベースのアプリケーションの開発、テスト、デプロイ、デバッグに関する習熟度を問われるため、受験を決めました。

学習スケジュール

学習を始めたのは5月の大型連休で、受験までは約3か月です。ただし、そのうち1か月以上はハンズオン環境や独自問題集を作ることに使っており、問題を解いて弱点をつぶした期間は実質1か月程度でした。

最初に書籍で試験範囲の全体像をつかみ、その後は下表のような流れで進めています。

No. 主な開始時期 取り組んだこと 目的
1 5月の大型連休 書籍2冊を通読 試験範囲の全体像をつかむ
2 大型連休後 AI でハンズオン環境・模擬コンソール・独自問題集を作成 自分用の学習教材を準備する
3 試験約1か月前 独自問題集に着手し、誤答傾向を整理 弱点を特定し、図解や補助教材で理解を深める
4 試験前2週間 書籍の演習問題に着手 本試験を想定した理解度を測る
5 書籍の演習後〜試験直前 弱点対策のハンズオン、AWS 公式問題、マイクロクレデンシャルを実施 弱点を補強し、本試験に備える

1. 書籍を通読し試験範囲の全体像をつかむ

5月の大型連休中に、次の2冊を通読しました。先輩社員から譲り受けた書籍で、いずれも DVA-C02 に対応しています。

この段階では、細かな仕様をすべて暗記することよりも、どのような分野や AWS サービスが問われるのか、大まかな全体像をつかむことを優先しました。

『徹底攻略』について

後述のとおり、試験前2週間に取り組んだ各章の演習問題が特に有用でした。細かな仕様やサービスの使い分けまで理解していないと迷う問題が含まれており、実際の試験に近いと感じました。

『ポケットスタディ』について

出版社の公式ページでは、本記事作成時点で「品切れ・重版未定」と案内されています。これから教材を探す場合は、同じ著者による『AWS教科書 AWS認定デベロッパーアソシエイト テキスト&問題集』が候補になりそうです。

2. AI で自分用の学習環境を作る

書籍を通読した後、試験約1か月前までの期間を使って、AI を活用したコーディング支援ツールで自分用の学習環境を作りました。用意したのは次の3つです。

狙いは2つあります。実際に手を動かして操作することで理解を定着させることと、独自問題集を解いて自分の弱点を洗い出すことです。

floci を利用したローカル学習用ハンズオン環境について

floci は、AWS CLI や AWS SDK から利用できるオープンソースのローカル AWS エミュレーターです。AWS アカウントを使わずにコマンドを試せる一方、実際の AWS を完全に再現するものではありません。

そこで教材を作る際は、まず AI に floci の対応状況や既知の差分を調査させ、「ローカル環境の注意」として教材内に書き残しました。そのうえで、動作確認と改善を次の2つの観点で繰り返しています。

CLI で作成したリソースを画面で確認するための、自作のマネジメントコンソールについて

CLI で作成したリソースを画面で確認するためのマネジメントコンソールも自作しました。AWS マネジメントコンソールを模した非公式の画面ですが、CLI で作ったものが GUI ではどう見えるのかを突き合わせられるようにしています。

自作したマネジメントコンソールで Lambda 関数のトリガー設定を表示している画面
CLI で作成した Lambda 関数を、自作のマネジメントコンソールで確認しているところ

DVA-C02 の独自問題集について

独自問題集を作る際に重視したのは、単純な用語の暗記だけで終わらせないことです。マネジメントコンソールに表示される設定項目、各サービスの制約、似たサービスの使い分けなど、実務でも役立つ内容を問題に含めるよう AI に指示しました。

一方で、うまくいかなかった点もあります。受験前の時点では、自分で「どこからが合格レベルか」を判断できませんでした。そのため「これがわかれば合格水準」というレベル感の設定を、AI モデル自身に任せていました。合格後に振り返ると、生成された問題の難易度や出題スタイルは本試験とは違っていました。本試験の水準や出題形式を測るには、書籍と AWS 公式問題の方が適していました。

3. 独自問題集で弱点を特定し、図解と補助教材で補う

試験約1か月前から独自問題集を解き始め、誤答したテーマをもとに、追加で押さえるべきサービスや機能を洗い出しました。そのうえで、自分の背景や現時点での理解度、誤答の傾向を AI に伝えて相談しました。自分専用の家庭教師に付いてもらうような感覚で、苦手分野を整理し、図に起こしてもらいました。加えて、手薄な領域に合わせた補助教材も作ってもらい、理解を深めました。

Amazon Cognito のサインアップ処理で Pre Sign-up と Post Confirmation の各トリガーが発火する位置を示したフロー図
Amazon Cognito のトリガーの発火タイミングを図解した例

4. 書籍の演習問題で理解度を確認する

試験前の約2週間は、『徹底攻略』の演習問題を中心に取り組みました。各分野の演習問題で、正答率はいずれも60%程度でしたので、もう少し理解を深める必要があると判断し、残りの期間は補強に充てることにしました。

5. AWS 公式教材と追加ハンズオンで仕上げる

弱点対策のハンズオンを追加

誤答が多かった分野について、AI に追加のハンズオンを作らせました。AWS CLI や AWS SDK を用いた Amazon S3、Amazon DynamoDB、Lambda などの基本操作、サービス間の連携、IAM ロールの使い分け、そしてエラー発生時の挙動の4つを実際に手で動かせる形にして、実施しました。

AWS 公式の練習問題

AWS が提供している、次の2種類の公式問題を利用しました。

マイクロクレデンシャル「AWS サーバーレスの実証」

実践的な対策として取り組んだのが、AWS Skill Builder のマイクロクレデンシャル「AWS サーバーレスの実証」です。選択式の問題ではなく、実際の AWS 環境で課題を解く形式になっています。

AWS Skill Builder のページ にあるとおり、マイクロクレデンシャルは AWS 認定を補完する位置づけです。

試験当日の時間配分

DVA-C02 は65問、試験時間は130分。単純計算すると、見直しまで含めて1問あたり2分です。

最初からすべての問題を丁寧に考えすぎると、後半で時間が足りなくなります。そこで一巡目は回答できる問題を優先し、判断に迷う問題は暫定的に答えを入れて先に進みました。

結果として、開始から約45分で全65問を一巡しました。残りの時間はすべて見直しに使えました。

最後に

AI に頼ってよかったのは、苦手分野の整理や図解、ハンズオンの作成でした。逆に渡すべきでなかったのは「合格水準」の定義そのものです。自分がその水準を知らないまま「本試験レベルの問題を」と頼めば、返ってきたのは、AI が考える本試験レベルでした。

このことから、既存の教材で合格水準を確認し、個別の最適化は AI に任せるという切り分けが有効だと感じました。本記事が、これからAWS認定資格の受験を検討されている方の参考になれば幸いです。

My Redmine

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