MCPを利用してPlanioをClaudeから操作する


黒谷です。Redmine ベースのプロジェクト管理ツール「Planio」には、MCP(Model Context Protocol)を利用して AI アシスタントから接続できる仕組みが備わっています。これによって、自分が使っている AI からチケットや Wiki を直接読み書きできます。

この記事では、Claude から Planio を操作するための設定手順、操作方法、利用時の注意点を紹介します。

なお、Planio の MCP は Planioの全てのプラン で利用可能です。今回は無料のブロンズプランを利用しました。

AI クライアントは Claude を使用しています。Claude の場合、Pro 以上のプランで接続が可能です。

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1. 概要

Planio の MCP エンドポイントは、Model Context Protocol(MCP)を使って、好きな AI アシスタントを Planio アカウントに接続できるリモート HTTP エンドポイントです。Redmine API を AI が理解・利用できる形で提供しており、与えた権限の範囲で、チケットの要約やタスクの作成、プロジェクト情報の更新などができます。MCP エンドポイントを有効にするだけではデータは送信されません。接続を認可すると、AI サービスが許可された範囲のデータを取得できるようになります。

2. 接続方式

Planio の MCP エンドポイントの接続は、次の 2 つの認証方式に対応しています。Planio 公式は OAuth を推奨しています。

OAuth では認可時に許可する操作(スコープ)を選べ、いつでも取り消せますが、API トークンはユーザー本人と同じ権限で動作し、スコープでの制限はできません。

この記事では OAuth を利用しています。

3. 設定手順

PlanioのMCPエンドポイントを有効化

管理者権限を持つユーザーでログインし、MCPエンドポイントを有効化します。

  1. 「管理」→「設定」を開き、「API」タブを開く
  2. 「Enable the MCP Endpoint」にチェックを入れる
  3. 「保存」 をクリック

「Read-only mode」(読み取り専用モード)を有効にすると、AI はデータの閲覧はできますが、チケットの作成・更新や Wiki の編集はできません。

Claudeのコネクタを追加

Claude側の設定として、コネクタを追加します。

  1. Claudeの設定画面を開き、「カスタマイズ」の中の「コネクタ」をクリックします。
  2. 「追加」→ 「カスタムコネクタを追加」をクリックします。
  3. 「名前」はわかりやすい名前を入力します。今回は「Planio」としました。
  4. 「MCPサーバーURL」には https://<接続先のPlanioのURL>/mcp を入力します。接続先のPlanioのURLが https://your-account.planio.com/ の場合は https://your-account.planio.com/mcp と入力します。
  5. 「続ける」をクリックします。
  6. サインインとOAuthクライアントの設定画面が表示されます。自動的に検出された設定のままで大丈夫です。「追加」をクリックします。
  7. 「マイコネクタ」の画面が表示され、Planioが表示されます。この段階では、まだPlanioに接続していません。「連携させる」をクリックします。
  8. Planioの「承認が必要です」という画面に遷移します。アクセスを許可する操作にチェックを入れ、「承認」をクリックします。
  9. Claudeの「マイコネクタ」の画面に戻ってきます。これでPlanioに接続しました。利用可能な機能が表示されていて、ここでアクセスの制限を変更できます。

4. 実際の使用例

Claude のチャット画面で「Planioにチケットを作成して」と送信すればチケットを作成してくれます。Planioの操作を初めて実行するときは、操作を許可するかどうか聞かれますので、操作内容を確認して許可してください。


「Create Issue」の実行を許可するかどうか聞かれている様子

実行した様子

作成されたチケットをPCのブラウザで表示した画面

私はスマートフォンにClaudeのアプリをインストールしていて、そのチャット画面から利用することが多いです。Planioにはスマートフォン用アプリがありますが、それよりも簡単にチケットの操作ができて便利です。


スマートフォンのClaudeのチャット画面でチケット作成を指示しているところ

Claude Codeからもアクセスできます。システム開発などで便利に使えると思います。


PCのターミナル上のClaude Codeでアクセスしている様子

5. 使うときの注意点

AI は「自分」の代わりにPlanioを操作する

MCP 経由でも、AI に追加の権限が与えられるわけではありません。Planioの自分のアカウント権限をAIに持たせるだけですので、アクセスできるのは自分が閲覧できるプロジェクトとデータだけで、実行できるのも自分に許可されている操作だけです。AI に「できない」と言われたら、自分の Planio 上の権限を確認してください。

変更履歴は「自分の操作」として残り、区別されない

変更は自分のアカウントによる操作として履歴に残りますが、AI が操作したことは区別できません。私は念のため、AIがコメントに記載するとき「by Claude」と追記するように指示しています。

変更は自分のアカウントによる操作として履歴に残りますが、AI が操作したことは区別できません。

その情報は AI にアクセスさせても良い情報か

業務で使用する場合は、情報のアクセスに関するルールが定められていると思います。AI にアクセスさせても良い情報かどうか、ルールを確認してから接続するようにしてください。

6. 提供される機能一覧

Claude Code を使って、このMCPで使える機能を調べてもらいました。参考にしてください。

参照系(ユーザー・プロジェクト・各種設定の参照)

機能 用途
get_user 自分(または指定ユーザー)の情報を取得
list_projects 閲覧可能なプロジェクト一覧
list_trackers トラッカー一覧(タスク、課題など)
list_issue_statuses ステータス一覧(新規、進行中、終了など)
list_priorities 優先度一覧
list_versions プロジェクトのバージョン(スプリント/マイルストーン)
list_issue_categories プロジェクトのカテゴリ
list_issue_queries 保存済みクエリ一覧

チケット

機能 用途
search_issues 条件指定でチケット検索(プロジェクト、ステータス、担当者、期日、更新日など)
get_issue チケット詳細。include で子チケット・添付・関連・履歴(journals)なども取得可
create_issue チケット作成
update_issue チケット更新・コメント(notes)追加
create_issue_relation / delete_issue_relation チケット間の関連(relates / blocks / precedes など)の作成・削除

Wiki・検索・添付

機能 用途
list_wiki_pages / get_wiki_page Wiki ページの一覧・取得
create_or_update_wiki_page Wiki ページの作成・更新(CommonMark)
search チケット・Wiki・プロジェクト横断の全文検索
get_attachment 添付ファイル情報の取得(fulltext で本文テキストも取得可)

ヘルプデスク

機能 用途
list_companies / list_contacts ヘルプデスクの顧客企業・担当者一覧

create_issue / update_issue では company_id・contact_id を指定して顧客を紐付けられ、update_issue の send_to_customer: true でコメントを顧客にメール送信することもできるようです。

まとめ

MCPを利用してPlanioをClaudeから操作する設定手順と注意点について解説しました。
接続手順はクライアントによって異なりますが、MCP に対応したほかの AI クライアントからも利用できます。Planio をご利用中の方は試してみてください。
Planio をお使いでない方も無料でお試しいただけます。興味を持たれた方は Planio(プラニオ) よりお申し込みください。

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