初挑戦のETロボコンプロジェクト、始動しました

3行で言うと…


ブログの担当、石川です。少し前まで炬燵に入っていたのが嘘のように暖かくなってきました。暑いのが苦手なのでこのまま「暖かい」の範疇に収まっていて欲しいなと思ってしまいます。

今回のブログでは、「ETロボコン」という大会にチームで参加することになった話をします。

ETロボコンって?

正式名称はETソフトウェアデザインロボットコンテスト。

ETロボコン2018公式サイト

私はロボコンというキーワードから高専ロボコン(ロボット自体を作り上げて、それを動かして競う)をイメージしたのですが、ETロボコンは少し違います。ETロボコンの「デベロッパー部門」は、同一の走行体(ロボットのこと)で指定されたコース・課題を早く正確に走行するための組み込みソフトウェアの開発力と、UML 等で記述された走行競技システムの分析・ソフトウェア設計モデルの内容を競います。

こんな目的がある大会なんだとか

組込みシステム開発分野および同教育分野における若年層および初級エンジニアへの分析・設計モデリングの教育機会を提供すること。

今回私たちが参加するのは、そのデベロッパー部門のうちのプライマリークラスで、入門者・初級者向けの競技・コースの難易度が低いクラスです。高校生も参加したりするそうです。

EV3way-ETという走行体を購入して自分たちで組み立てて、その中に走行体を動かすためのプログラミングを入れて動かします。(走行体自体はレゴブロックでできているので、組み立ては思ったより簡単)直立させるまでも大変で、サンプルとして公開されているコードを入れた走行体が自走したときは歓声があがりました。




<届いた直後の走行体>




<ロボットを組み立てている様子>




<初めて自走した走行体 周りからは歓声があがりました>

挑戦するチームメンバー

今回は、三人で業務時間の一部を使ってETロボコンに挑戦します。

坂本さん(今年度の新入社員) このプロジェクトを通して勉強していく若手社員。
今後インフラ系の業務を行う予定。「何もわからない…」
高木さん(メンター的なポジション) モデリングの技術経験あり(非組み込み系)。
石川(私) 入社3年目、今まではRuby on RailsなどでWebシステムの開発業務を行なっていた。
今までしっかりとしたモデルを書いたことはない。組み込み系は未知の領域。
「え、ロボット作るんじゃないんですか?」

ここまで見るとなんでETロボコン?組み込み?と思いますが…

なぜETロボコンに挑戦することになったのか

なぜ私たち三人がETロボコンに挑戦することになったのか、ETロボコン参加の提案者、前田社長に聞いてきました。

UMLによるモデリング、制御工学、リアルタイムプログラミングなど、幅広い技術にふれてコンピュータの基礎を学んで欲しい。

ETロボコン中四国地区実行委員会の皆さんと約6年前から交流があり、ずっと技術教育に有効ではないかと感じていた。いつかは自社からチームを出せればと思っていた。

新入社員だけではなく、石川さんのような入社数年目の若手社員にとっても、UMLによるモデリングを学ぶことは技術の引き出しを増やすという点で有効だと考えた。

楽しそう。

という理由があって、参加を決めたそうです。実際にこのETロボコンはロボットを動かすだけで完結するのではなく、ソフトウェア設計についても審査されるため、一つの大会ながら今後仕事をしていく中で必要な様々な技術や知識を学ぶことができそうです。また、ロボットが目の前で動いてくれるため、とっても楽しいです。

キックオフ

チームメンバーである坂本さんが入社してきて少したった4月9日、ようやくプロジェクトが動き始めました。 

キックオフミーティングを行い、なぜETロボコンに参加するのかや、今後の予定、不安に思っていることについて話し合いました。

チーム名決め



チームメンバーが各自案を出して、最終的には坂本さんが考えた「TRISE WORKS」が採用となりました。挑戦「Try」や上昇「RISE」などを組み合わせたとのことです。

目標決め

これに関してはあまり迷うことなく決まりました。私たちのチームは初参加ということもあり、オーソドックスに「完走する」というところを目標として取り組んでいくことに決めました。今後この目標を軸にモデルを書いていく予定です。



ロボットの名前決め



これから私たちの仲間として頑張っていくロボットの名前も決めました。チーム名をもじった「トラボー」と、会社名をもじった「ファーエンド太郎」が投票の結果6票対6票の大接戦にもつれ込んだのですが、最終的には二つを掛け合わせた「トラボ郎(トラボロー)」という名前に決まりました。呼びやすくなかなか良い名前になったと思います。

こうしてプロジェクトを進めていく上で必要なことを一つずつ決めて行きました。

日々の活動

何から始めたらいいか全くわからない状態は変わらないままでしたが、とりあえず「ETロボコン」のキーワードで調べて片っ端から記事を見ていき、やった方が良さそうなこと、調べた方が良さそうなことをピックアップして行きました。そして、ピックアップしたやるべきことをオープンソースのプロジェクト管理ソフトウェア Redmineにタスクとして登録して、一つ一つ進めていくことにしました。 


<やることを管理しているRedmineの画面>




やること・調べたいことが多すぎてまとまらないところを、Redmineで管理することで少しずつ準備や調べ物を進めていくことができています。

春の独自勉強会

ETロボコンは地区ごとに独自の勉強会や技術教育が行われており、私たちのチームは中四国の所属になります。中四国では、1ヶ月に1度くらいのペースで広島で勉強会や試走会などが行われる予定で、先日中四国の独自勉強会に参加してきました。

技術・知識的な学びはもちろん多くありましたが、それ以外にも周りのチームの様子を見て刺激を受けたりと良い影響を受けることができたと思います。また、スタッフの皆さんのサポートが厚く、何もわからない状態からの挑戦でもなんとかなるんじゃないかと思うことができました。

今後も勉強会などに参加して、ETロボコンに関する知識を深めていこうと思います。

一ヶ月取り組んだ感想

ETロボコンのプロジェクトがスタートして約一ヶ月が立ちましたが、まだ本格的な開発や設計作業には入れていません。現在は開発環境を整えながら、サンプルコードの一部を書き換えたりして機能などの把握、モデルを書くための練習や基礎的な勉強などを進めています。これがETロボコンに取り組むペースとして早いのか遅いのかはわかりませんが、着実に進んでいるという印象です。 


<環境構築に取り組んでいる様子>

今月末に技術教育が行われるため、それに参加することでよりETロボコンについて理解できるのではないかと思っています。これから頑張ります。

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