Gitのローカルブランチの削除を簡単にした話


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杠です。

今回は、マージ済みのローカルブランチの削除を簡単にした話です。ローカルブランチって溜まりがちになりませんか?マージ後にすぐにブランチを削除できれば良いですが、私はつい放置してしまいます。多いものだと不要なブランチが30個ほど放置されていました。ブランチを整理しても、いつの間にブランチが山積みです。

放置されたブランチの一覧

1. マージ済みのブランチを取得→削除するコマンドを作成

簡単にブランチを削除する方法を調べていると、git branch --mergedでマージ済みのブランチを取得できることを知りました。

いくつかのコマンドを組み合わせてマージ済みのブランチを取得→削除するコマンドを作成しました。

$ git pull origin main && git branch --merged | grep -v 'main' | xargs git branch -d

上記のコマンドでは次の1〜3を行なっています。

  1. git pullでローカルリポジトリを最新の状態にする
  2. main以外でマージ済みのブランチを調べる
  3. xargsで2を引数として渡し、ブランチを削除する
    マージ済みのブランチはgit branch -dで削除します(mainブランチに移動していることが前提)。

本当にマージ済みのブランチが削除される対象になっているか不安だったので、1度git branch --mergedで表示された全てのブランチがマージされているか確認後に削除を行いました。

以下はコマンドを実行した後の、git branchの結果です。不要なブランチがなくなり、すっきりです。

不要なブランチを削除後のブランチ一覧

参考:3.3 Git のブランチ機能 - ブランチの管理

まだマージされていないブランチは、git branch --no-mergedで確認できます。

2. 1をエイリアスに設定してみる

都度長いコマンドを打ち込むのは大変なので、git br-dでコマンドを呼び出せるようエイリアスを追加しました。エイリアスを設定すると、コマンドを短縮して呼び出せます。

参考:2.7 Git の基本 - Git エイリアス

git config --global --editで ~/.gitconfig内にgit br-dでコマンドを呼び出せるようにエイリアスを設定しました。今後も簡単にブランチの整理ができそうです。

以下は ~/.gitconfig 内のエイリアスの記述部分を抜粋したものです。

[alias]
        st = status
        co = commit
        br = branch
        cm = commit
        ch = checkout
        di = diff
        br-d = !git pull origin main && git branch --merged | grep -v 'main' | xargs git branch -d

コマンドの先頭に!を付けることで、git br-dで ! 以降に記述したコマンドを起動できます。

エイリアスに設定したコマンドの実行結果

最後に

コマンドを作成して不要なブランチを簡単に削除できるようになりました。ただ、意識的にgit br-dを実行しないとまた不要なブランチが溜まってしまいそうなので、今後は何かをトリガーにコマンドを実行して不要なローカルブランチを溜めないようにするような仕組みが作りたいです。

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