黒谷です。先週は日本の広い範囲で寒波に見舞われましたが、皆さんの地域はいかがだったでしょうか。ファーエンドテクノロジー株式会社がある島根県松江市でも大雪になり、積雪が40cm近くになったところもありました。雪かきや、立ち往生した車の救出作業などで大変な週末でした。
最近、自作キーボードを2つ作りました。今回はそれらに関する話です。
私のまわりで分割キーボードを使う人が増えた時期がありました。それを見て、いいなあ、面白そうだなあ、作ってみたいなあ、と思い、いろいろ調べてみました。すると、基盤、マイコン、キースイッチ、キーキャップなどなど、必要な部品を基本的には自分で調べて購入しないといけないようです。ちょっと面倒くさいなあ、と着手できないでいたのですが、必要な部品がある程度まとめて同梱してあるキットも販売されていることがわかり、キットで良さそうなものがないか探すことにしました。
探してみるといろいろありますが、ノートパソコンのキーボードのようにキーの高さが低いものが良いなと思っていたので、そういうキットを探したところ、Helix Picoを見つけました。説明書が公開されていたので見てみたら、手順が詳しく書いてあり、初心者でもなんとかなりそうに思いました。それよりも何よりも、ピコピコ音が鳴る! 子供の頃にイメージしていたコンピュータはこれだよ!ということで、Helix Picoに決めました。
キースイッチは、クリック音がしないものが好みだったので赤軸にしました。キーキャップは、刻印があるものにしました。キットと部品一式が届いてすぐに着手できなかったのですが、いざ作り始めると、説明書がわかりやすくて、失敗することなくすぐに完成することができました。
できたよーとTwitterで自慢したところ、マイコンを交換すればPRK Firmwareが使えるよと、PRK Firmwareの作者の@hasumikinさんが教えてくれました。これはチャレンジしたい!ということで、マイコンを購入し取り替えてみたのですが、うまくいきませんでした。@hasumikinさんにも調べていただいたのですが、基盤が対応してないようで、断念しました。
自作キーボードの良い点として、キー配置を自分好みに合わせて変更できることがあります。Helix PicoではQMK Firmwareというソフトウェアを使います。これがちょっと面倒くさい。キー配置を記述したソースコードをコンパイルして、できたファイルをマイコンに書き込むという手順が必要です。その点PRK Firmwareは、Rubyで記述したソースコードのファイルを、ドラッグアンドドロップでコピーするだけです。これはぜひ使いたいと思い、もう1台キーボードを作ることにしました。
今回は分割ではなく、配列はHelix Picoのような直交型が良いかなあと思って探していたのですが、Willow&Ambi配列キーボード Oyamada Willowを見つけ、試してみることにしました。キースイッチは、赤軸でも良かったのですが、もっとバネが軽いものが良いなと思っていたところ、Kailh Choc Blueというスイッチを見つけたので、試してみることにしました。これもビルドガイドが提供されており、それを見ながら作ることですぐに完成することができました。
キー配置のRubyソースコードの作成は、前例がなかったので少し苦労したのですが、PRK Firmwareのドキュメントや、QMK FirmwareのOyamada Willow用のソースコードを見てなんとか動くものができました。Kailh Choc Blueの軽さは自分にとても合っていて、キー入力が楽になったなあと感じています。
このキーボードはオープンソースカンファレンス 2022のセミナー発表でも活躍しました。PRK Firmwareのおかげで、プレゼンしやすいキー配置のカスタマイズが容易にできました。
プレゼンで使ったよーと自慢したところ、ロータリーエンコーダを使ってスライド操作できるよ、とアドバイスをいただいたので、チャレンジすることにしました。ついでに、LEDをつけてピカピカ光らせることにもチャレンジすることにしました。ロータリーエンコーダについては、Oyamada Willowの作者の@daraku__nekoさんに聞いたりしながら、操作するプログラムを作ることができました。
3つあるロータリーエンコーダの真ん中に画面のズームイン、右にスライドの切り替えを割り当てています。
LEDは、はんだ付けのときに付ける向きを間違えることが頻発しました。小さい部品のはんだ付けにはルーペが必須ですね。さらに向きを直そうとしてランドを剥がしてしまいました。空中配線してみましたが、うまく行ってないようで、点灯しないLEDがある状態です。折をみて修繕したいと思います。
現在のキー配置のソースコードは以下に置いてあります。興味のある方はご覧ください。 https://github.com/kurod1492/prk_yamada_willow
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