5年ぶりの台湾訪問とセキュリティカンファレンスHITCON Community 2024に参加した話


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岩石です。年々異常な暑さが当たり前のようになってきて、今年の夏も大騒ぎでした。予報などではまだ当分暑さが残るようですね。台風やゲリラ豪雨などの話題もあって天候・気候について人々の関心が以前より高まっている気がします。

日本ってこんなに暑い日々を過ごしているのに、冬はすごく寒いんですよね。前にも書いてるんですが、どんなに暑くても冬より夏が好きです。

今回は冬は寒くなく、夏の暑さも日本が追い越しちゃったような台湾の話です。

8/23,24に開催されたHITCON Community 2024に参加するため台湾に滞在しました。

台湾は2019年8月にCOSCUP(台北で開催されるOSSのカンファレンス)に参加して以来の訪問でした。
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久しぶりの海外渡航

2019年夏に初めて台湾に訪れとても気に入り、次の年以降も訪台するつもりで悠遊カード(台湾の交通系ICカード)など持ったままコロナ禍となり、5年ぶりの訪問となりました。その5年間国内の移動も控えていた期間もあり、海外に行くという発想自体を忘れていた気がします。今回の渡航も少し躊躇う状況があったのですが、家族始め周囲の後押しもあって行くことにしました。

前回は2日間のイベント前日夜に到着、イベント翌日午前中に日本に戻るというスケジュールであまり街を楽しめなかったので、今回は余裕を持ったスケジュールとしました。

HITCON

HITCON(Hacks in Taiwan Conference)は台湾のHITコミュニティが開催するカンファレンスで今回のHITCON Community(HITCON CMT)は主にセキュリティ技術にまつわるイベントです。HITCONは今年20周年ということでこういったカンファレンスとしては歴史のあるものになります。

会場は台北の中央研究院(国立の研究機関)のホールでした。とても立派な施設で講演が行われた会議室の施設も私が今まで経験した中では最高レベルの設備でした。

PCBバッジ(Printed Circuit Board Badge)がスピーカー、スタッフ、参加者全員に配布され、全員がこれをぶら下げていました。ゲーム機能なども備わってポイントを貯めるという仕組みでした。
HITCON 2024 PCB Badge | HITCON PCB Badge

HITCON CMT 2024ではセミナーセッションが3トラック、トレーニングセッションが1トラック、またZANSIN(台湾版MINI Hardening)も部屋を分かれて開催されました。

日本人スピーカーは10名近くいらっしゃいましたし、ZANSINは日本のMINI Hardeningのスタッフが進行されていました。私のようにカンファレンスへの参加者にも日本人は多数いらっしゃり、日本からも関心が高いイベントであることがよくわかります。

私は基調講演の他にはAI、脆弱性対策、フィッシング攻撃などのセッションを中心に参加しました。セミナーはCFP審査を経て採択されたもので、テーマは上記の他にも暗号化、IoT、開発テストなど幅広くトレンドを踏まえていらっしゃいました。

セッションはほとんどが英語で台湾語のセッションもあります。(Youtubeで相互の言語への同時通訳が流されていました)

日本から参加の方々は、ほとんどが実務や研究などでセキュリティに関わっている方と思われます。日本のカンファレンスでお会いできていなかった方々に台北でお会いして面識ができるという不思議なご縁をいただきました。カンファレンスの会場内での言語は基本的に台湾語と英語ではありますが、日本からの参加者も多いことや、日本人への配慮もあり日本人は参加しやすいと感じました。ぜひHITCONには、もっと多く日本から参加してもらいたいなと感じました。HITCONについてはアジアでの重要なセキュリティカンファレンスの一つとして今後も期待しています。

また、HITCONでは数十名の若い方々(おそらく大学生?)がメインスタッフとして活動されてました。
HITCON CMT 2024閉幕を伝えるのFacebook HITCON グループページ

これは日本のカンファレンス・コミュニティではあまり見かけることがないです。お話をお聞きしたところきちんと世代交代をする仕組みがあり、学生さんたちが中心となって運営されてました(もちろんシニア層も支援しながら)。この感想を書きながら、5年前にCOSCUPに参加した時も同じことを感じ、ブログにも書いていたことを思い出しました。台湾のカンファレンスコミュニティの特徴であるかどうかまでは知り得てないですが、とても素晴らしい取り組みだと思います。これは日本のコミュニティも意識しなければいけないポイントではないかと感じました(思いつつも自分でどう行動するかを見つけてないのが残念です)。

台湾の話

行ったところ

到着当日は一人で北門付近を散策したのちに、前回訪問の時に行けなかったTaipei101に上り台北の街を一望しました。日本人観光客が相当いらっしゃったようで、あちこちで日本語での会話が聞こえました。台北では有名な観光地ではよくこういうことがありますね。

翌日以降は台湾にお詳しい方(今回HITCONへの参加について教えていただいた方)と合流し多くの時間行動を共にしました。HITCON参加の前後で淡水や中正紀念堂、龍山寺、迪化街などに連れて行ってもらいガイドしてもらいました。

食べ物

台湾といえば料理ですよね。滞在中には定番の小籠包や大餅捲牛肉、胡椒餅、紅椒干絲肉絲などをいただきました。ヘチマ入りの小籠包を勧められて食べたのですが、さっぱりとしていて普通の小籠包より好みでした。また生チョコの小籠包も食べました(これはスイーツ系かな?)。とてもおいしかったです。結果として定番の牛肉麺や魯肉飯は食べるタイミングを失ったのですが、また次回に。台湾は本当に美味しい食べ物がたくさんありますね。

またスイーツ系では前回訪問時はタピオカミルクティーが大流行であちこちにお店がありましたが、今もあるもののお店の数は減った気がします。スイーツ系としてはマンゴーたっぷりの豆花(日本語的にはトウファ?)をいただきました。美味しかったです。

あと街角や人が多く集まるエリアではコーヒーショップがかなり増えていました。

いつかぜひ足を伸ばして九份老街や猫の村(猴硐)に行って見たいです。時間もかかりそうですし、交通機関の利用もちょっと体験ハードルが高くなりますが、次回以降の楽しみにしたいです。

感想

台北市内ではそうでないですが、HITCONの会場内ではスタッフの方々やスピーカー・参加者と多くの場面で英語で交流をします(日本語が堪能なスタッフも多数いらっしゃいました)。私自身は元々日本語でもあまり積極的に交流する方ではないですが、英語となると思いはあってもうまく話せない場面が結構ありました。来年のHITCON CMTも参加したいです...いや参加します!!それまでに英語力、特にスピーキングの力を強くしたいと感じました。

HITCON含めとても満足度の高い滞在でした。来年は是非みなさんと台北でお会いしたいです!

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