Markdownの編集に使う、Macで使えるテキストエディタいろいろ


岩石です。5月の下旬に和歌山県白浜町に行き、第30回サイバー犯罪に関する白浜シンポジウムに参加しました。1997年から開催されており、国内のセキュリティカンファレンスとしてはかなり歴史あるイベントです。いままでずっと参加したいと思っていたのですが、今年やっと初めて参加することができました。

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このご時世、いわゆる知識についてはオンラインや公開情報で取得することはできるのですが、その背景にある状況や温度感などは実際にこういった機会に参加しないと得ることが難しいです。

各分野の第一線で活躍されている方々と交流し、その場の空気や言葉にしづらい温度感を感じ取れることは、オフラインで参加する大きな価値の一つだと感じています。 交流を深めたり、新たな出会いがあったり、美味しいもの、そしてモチベーションなどたくさんのものをいただいてきました。状況が許せば来年もぜひ参加したいです。

そのときのメモや下書きも含め、最近はほとんどMarkdownで書いています。ということで、今回はmacOSで動くテキストエディタの話です。

※本記事に記載の製品名・サービス名は、各社または各開発者の商標または登録商標です。OGP画像は生成AIにより作成したイメージです。

MacDownって使えなくなるの?

ずいぶん前からですが、ドキュメントの下書きも含めMarkdown記法で書くようになっていました。最近は生成AIとのやりとりとしてMarkdownでドキュメントを記述することの相性の良さなどもあって、一気に一般的になった気がします。仕事でもプライベートでもMacを使っていますが、複数のテキストエディタを使用しており、MarkdownについてはMacDownというエディタをよく使用していました。

ある日、確かmacOSの更新後にMacDownを立ち上げた時だと思いますが 次のmacOSではRosetta 2が廃止されるからMacDownは使えなくなるよ という趣旨のメッセージが現れました。なるほどそうですね。経緯や状況などは詳しく書きませんが、IntelアーキテクチャからApple Siliconへ移行したMacにおいてIntel向けアプリを動かすために提供されているRosetta 2が、macOS 27までは利用可能ですがmacOS 28以降は使用できなくなることが発表されています。

入力や編集はどのエディタでもできるのですが、レビューや利用の場面で綺麗にレンダリングした表示を見たい場面もあります。VS Codeを使用するのもとても良いアイデアですが、1つのドキュメントを扱うのにあまり高機能なIDEは必要なく、またいろいろな拡張機能が邪魔になるシーンもあって、できればエディタで取り扱いたいなという思いもあり探してみました。

macOSで動くエディタいろいろ

まず最初にVim系、Emacs系は今回取り扱いません(EmacsはIDEに属するのかもしれないですが)。理由はお察しください。

テキストエディット

Mac用テキストエディットユーザガイド - Apple サポート (日本)

Apple社謹製のmacOS標準のエディタです。リッチテキストが標準設定となっていますが、設定変更可能です。Markdownに直接的な対応はされていません。

特徴も少なくメリットとして取り上げる内容も特にないですが、あえて高機能でない・何かに特化していないということが良い場面もあります。何もインストールしなくても、必ず入っていて利用できるというのが一番の良さですかね。

あ、私は使ってません。

CotEditor

CotEditor -Text Editor for macOS

公式サイトやApp Storeのほか、Homebrewでもインストールできます。私はMacを使い始めた当初から使っています。Windows時代は秀丸エディタとEmEditorを使っていましたが、画面のイメージや環境設定などで違いに戸惑いながら使っていた覚えがあります。

ファイルの拡張子で表示を切り替えることができ、言語ごとのインデント方法とかフォントの設定、コードハイライトなどの設定ができます。文字コードや改行コードの取り扱いが柔軟だったり、検索・置換で正規表現を試しながら使えるなど慣れるとありがたい機能も多いです。

私はテキストを扱う際の標準のエディタとして使用しています。

mi

mi - テキストエディタ

今年に入ってから知ったエディタです。公式サイトのほかHomebrewでインストールできます。日本人の方が開発されています。OSSでは無いですが、不具合などのissueはGitHubで管理されています。

高機能なエディタでCotEditorのような言語ごとのコードハイライトにも対応しています。また見出しリスト表示ペインやディレクトリビューアーなどIDEっぽい雰囲気もあります。

このエディタが無料で使用できることに驚きしかないです。見出し表示やファイル比較もできますので文書作成にも向いているかもしれません。

MarkEdit

GitHub - MarkEdit-app/MarkEdit: Just like TextEdit on Mac but dedicated to Markdown. · GitHub

Markdownの編集に、より特化したエディタですが、普通のテキスト形式のファイルも取り扱えます。OSSとしてGitHubでソースコードが公開されており、そちらからの入手、もしくはHomebrewでインストールできます。

レンダリングした表示(ビュアーというべきか)は用意されていませんが、コードハイライトが適用されていて、マークアップに合わせた着色で見やすくなっています。動作も軽くオープンソースですし編集するには安心して使えそうだなという感想です。

とりあえず現在Markdownドキュメントの編集では標準的にMarkEditを使用してみています。

Typora

Typora — simple yet powerful Markdown reader.

今回エディタとして紹介するものの中では唯一有料のアプリケーションです。1週間程度のトライアルののちはお金を支払わないと使えません。公式サイトでダウンロードできるほか、Homebrewでもインストール可能です。

他のアプリと違って、Typoraは基本的にはレンダリングされた状態で編集をします。Wordライクといえば伝わるのでしょうか。MacDownを使っていた目的の一つがレンダリングされた画面での表示確認でしたので、目的に合うツールにやっと辿り着きました。Mermaidなどの描画にも対応しているので、これから中心的に使っていけそうな気がしています。

ただし普通のテキストエディタのような編集画面(Source Mode)は扱いにくさを感じました。テキストエディタっぽくないというか、一般のものになれていると少し違和感を感じました。しかしながらレンダリングされた表示はとても綺麗です。

同じようなタイプのエディタは少なく、描画やそのほかにも興味があったのでライセンスを買ってみました。公式サイトも綺麗な作りで、今後の成長も期待しています。

LiquidLogic

テキストエディター/htmlエディター LiquidLogic リキッドロジック

日本のメガソフトという会社の製品です。メガソフトといえば、そう **MIFES** ですよ!PC-98でMS-DOSを使ってる時代にはとてもお世話になりました(当時大学生でした)。MIFESを経て、テキストエディタというものが好きになったことは、間違いないです。初めて高速スクロールを見た時はそれだけでも衝撃を受けました。それだけMIFESは印象深い製品でした。

こちらはApp Storeで入手できます。またMarkdownに特化したものではありません。ディレクトリブラウザも備わっていて、GitリポジトリやDropboxなどのオンラインストレージに対応しているので、こちらもプロジェクトのドキュメントを取り扱うのには良さそうです。

そして、なんというか画面の雰囲気がWindowsアプリっぽいです(個人の感想です)。というよりMIFESを思い出す雰囲気です(良い意味です)。綺麗に見せるというより、きっちり見せる(表示する)という印象ですね。htmlとMarkdownのファイルはプレビュー表示があり、今回の目的にピッタリです。

またiPhone, iPad向けのアプリも公開されています。MacでもiPadでも取り扱うという前提だったりすると良い選択肢の一つになるのではないでしょうか。有料版と無料版があり、機能や同時に取り扱えるファイル数などの違いがあります。有料版の支払いは、サブスクリプション方式なのですが、永久ライセンス的なものもあったら嬉しいですね。

世の中のシェアとかわからないですが、もっと注目されていてもよさそうな気がします。応援したくなるというか、流行って欲しいですね。

番外編

010 Editor

010 Editor - Pro Text/Hex Editor | Edit 300+ Formats | Fast & Powerful | Reverse Engineering

brew search editor って検索すると一番最初に出てくるのがこのエディタです。普通のテキストエディタですが、バイナリも取り扱えます。Vimでもバイナリファイルの取り扱いができますが、ファイルの内容であったりうまく開かないファイルを覗いてみるなど調べ物の時にファイルをバイナリとして開くことができるのは嬉しいシーンがあります。公式サイトおよびHomebrewでインストールでき、料金は商用利用では約150USDです。

めったにバイナリファイルをエディタで開くシーンが無いのと、他のツールで代替できていることもあり、現時点で購入はしていません。しかしながらコード解析といった機能もあり、ちょっと気になるアプリです。

Zed

Zed — Your last next editor

今回IDEは取り扱わないのですが、例外として1件取り上げます。現在標準的に使っているIDEはVS Codeです。世の中の超スタンダードという感じですね。その前は、ATOMを使ってました。そしてその前はSublime Textでした。その前はNetBeansで、その前はEclipseで...

正直最近はコードを書く仕事が極端に減ってきたので、IDEを使うべき理由はそこまで大きくなくなりました。生成AIのCLIツールもターミナルソフトで使えますし、VS Codeだと拡張機能の豊富さも魅力の一つですが、逆にアップデートなどの管理に気を取られ、立ち上げて使い始めるまでにいろいろやってからというケースもあります。

Zedは高機能なIDEですが、VS Codeと比較すると多種多様な拡張機能は揃っていません。しかしながら前述の通りで実は必要十分な機能が拡張できていれば問題なかったりします。今時のツールですから当然AIエージェントの利用も問題ないですし、軽快な雰囲気とシンプルなビューでドキュメントの編集に注力できそうな気がして使っています。

Obsidian

Obsidian - Sharpen your thinking

個人のナレッジなどの管理としてはObsidianを使用しています。現在は無料で商用利用もできます。データはiCloudに保存して、iPhoneやiPadからでも見れるようにしています。どこかで同期できれば、オフラインでも気にせず書き込めるので、セミナー中の受講メモとか打ち合わせのメモとか内容を失うことなく気楽にMarkdownで記録しています。生成AIとの連携にも様々使えたり、とても助かってます。

Obsidianは以前は商用利用には商用ライセンス購入が必要でしたが、最近は無料でも使用できることになり、同社が提供する同期サービスや記事の公開対応が必要な場合はサブスクリプション契約する形態に変更となりました。

以前は将来的な商用利用も踏まえ商用ライセンスを毎年購入していましたが、仮に仕事に使うにしてもそのライセンスは必要ないことなどから、現在は開発応援としてCatalystライセンスというのを払いました。長く使っていきたいです。

実はMacDownは後継があった

今回調べることになったきっかけは、Mac本体のアーキテクチャ変更に関連してmacOSでのエミュレーションサポートの終了に伴いMacDownが使えなくなることでした。何か他に良さそうなものないかな、Homebrewではどういう扱いなのかなと、 brew search macdown としてみたところ

==> Casks
macdown (deprecated)                                                        macdown-3000

ん??
macdown-3000 って何?

Home - MacDown 3000

ということで実はMacDownはMacDown-3000という後継プロジェクトがすでにあってこちらはApple Siliconアーキテクチャにも対応していました。公式サイトからGitHub経由でダウンロードできますし、上記の通りHomebrewでもインストールできます。なんか余計なことしてましたが、いろいろ懐かしいアプリのことも思い出して良かったかもしれません。

-3000と名付けた意味としては「クールで未来的に聞こえるから」ということで、まあそういうことにしましょう。stable releaseの番号も3000.0.0から始まっているようです。

やはり適度に見やすく設定されたエディタペインと綺麗に見えるビューアーペインという形が慣れていて使いやすいです。なくなるのは困るツールであることに気がつきましたし、こちらのプロジェクトにも今後支援をしようと思いました。

まとめ・終わりに

ちょっと違う話なのですが、Webブラウザが好きで複数のブラウザを使っています。ブラウザごとに役割とかログインするアカウントを区別していて、用途を分けてブラウザを使っています。(好きでやっているので、効率・能率とかそういうのは全く考慮していません)

エディタやIDEも同様に割と区別してました。今回たくさん調べてみたので、全てを使い続けることはないと思いますが、用途など再定義して使い続けることになると思います。

無料で使用できるのはとてもありがたく嬉しいのですが、気に入ったツールが使えなくなるのは残念ですし困ることもあります。できれば開発プロジェクトやチームへの応援はこれからも続けていきたいなと思いました。

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