光を制する!(ストロボ撮影講座参加レポート)

3行で言うと…


岩石です。弊社ファーエンドテクノロジーはWebやパンフレットなどに写真を多く載せています。モデルさんの写真はプロにお願いしてるのですが、その他のほとんどの写真は社員が自分達で撮影しています。写真に関する取り組みは私以外の社員もブログに書いています。会社案内やブログ、他にも弊社代表取締役の前田の著書「入門Redmine第5版」Chapter1のバーベキューイベントでのRedmine利用の章など自分達で撮影した写真を使用しています。 


そういった掲載等の機会がある度に撮影を行うのですが、私の苦手な撮影方法の一つにストロボ撮影があります。プライベートでは人を撮ることはスナップ撮影以外にないのですが、室内で人をきちんと撮影する場面が増え、毎回出来具合に不満がありました。そのような折、東京出張の戻りの日にストロボ撮影の講座が開催されるのを知り参加してみました。 

ニッシンジャパン

講座は東京都杉並区高円寺にあるニッシンジャパンさんのスタジオで行われました。

ニッシンジャパンさんはストロボ専業メーカーとして多くの魅力的な商品を販売されています。

ニッシンデジタル公式ホームページ

昔々、私が写真撮影を本気で始めたころ、当時はフィルムカメラでしたがオートフォーカスなど電子化がどんどん進化して行く過渡期でした。ストロボの光を調節するTTL(Through the Lens)機能も電子制御となりメーカー独自の処理が進み、カメラメーカー毎に接続端子も異なるようになりました。

当時はストロボ専門メーカーもいくつかあり、汎用ストロボ(手動で光量の制御を行い、カメラからの制御は出来ない)ものもありましたが、最近は名前を聞くことが無くなってきました。そのような中ニッシンジャパンさんのストロボは名前をよく聞くので、実際に商品に触れたことは無かったですが、製品の体験もできることに期待を持っていました。

講座

ストロボ撮影講座の初級編として

という二種類の講座がありました。苦手ながらもストロボを使って撮影をする経験はありましたので、 ストロボをカメラから離して撮影する 講座を選びました。

下記の「A1. 「ストロボをカメラから離してみよう!」」という講座です。
ニッシンデジタル公式ホームページ: 【初級】ストロボ講座@ニッシンスタジオ 11/11(土)

講師は、えはらあい先生。わかりやすく、また楽しい雰囲気でお話をされる、とてもチャーミングな先生でした。

カメラの講座に参加したのは初めてだったので最初は緊張していましたが、先生の雰囲気で徐々に緊張も解けてきました。参加者は私を入れて8名。ソニーのカメラをお持ちの方が一番多かったです。キャノンのカメラで参加したのは私一人でした。

講座は大きく分けて二つの構成となってました。最初にストロボや効果を調節するためのアクセサリの話と光の制御や技術的な内容について、そしてもう一つが撮影を行うためのカメラの設定と実際の撮影でした。

座学

最初に座学です。

今回の講座はカメラの上にストロボを載せて撮影(オンカメラライティング)を経験した方向けなので、ストロボそのものについての話はありません。カメラからストロボを離した撮影(オフカメラライティング)や多灯式撮影(ストロボを複数使った撮影)のストロボ間の同期方式について学びました。電波式同期のできるニッシンジャパンさんのストロボは使いやすい上に比較的安価なので好感を持ちました。

次にアンブレラ(傘)などアクセサリの種類や効果などについて学びました。こういったアクセサリは案外高価な物が多く、実際に入手して試す事が難しいのでこういった機会は有り難いです。

使用する場面があまりなく、テクニックも無いのでついつい控えめに小さめのアクセサリを買ってしまうのですが、 小さいアクセサリは失敗しやすい そうです。アクセサリが小さいと言うことは、光源が小さい(強い光)と言うことであり、つまり効果がはっきりと強く出ます。強めの効果を狙う場合は良いですが、初心者が失敗少なくトライするにはアクセサリは大きめの物を使用するのが良いようです。

そして撮影時のカメラの設定について学びました。基本的にストロボの光は一瞬なので、 シャッタースピードは関係無い ということについては目からウロコでした。今までの悩みが半減した気がしました。こういった内容をわかりやすく教えていただきました。

実践撮影

いよいよ撮影です。カメラに詳しい方には無用な話ですが、撮影モードがいくつか種類があるのをご存知ですか?
メーカーや機種によっても様々ですが、

などのモードがあります。
それぞれの意味は今回は説明しませんが、通常私は絞り優先で撮影することがほとんどです。背景のぼかし具合をコントロールしたいため、このモードで撮影するのですが、ストロボ撮影をするときは失敗が恐いのでプログラムモードで撮影することがほとんどでした。

講座ではマニュアル撮影で指導されました。マニュアル撮影モードとはレンズの絞りやシャッタースピードを自分で決定して撮影するモードです。またISO感度も手動設定で撮影しました。最近のカメラは自動調整機能がとても優秀で撮影に失敗しないためのいろいろな処理が自動で働く様になっています。しかしストロボを使った撮影では、あえて暗く撮影したり逆光の写真を撮るなどの 効果 を求めて撮影するため、自動的に明るくはっきりとした写真になっては困る場合があります。意図した設定をそのまま撮影結果に反映させる為にも手動で設定を行います。

実はここ数年マニュアルモードで撮影をしてなく、自分のカメラなのに設定を変更する場所がわからず設定に戸惑い、自分の順番には間に合いましたがちょっと焦りました。

今回のモデルは、美月さん(Twitter / Instagram)です。

TwitterやInstagramで拝見するとクールなショットが多いですが、笑顔がとても素敵で綺麗な方でした。 スタジオ撮影初体験(撮影会の体験も無いです)の私の技量では彼女の素敵さを上手く撮ることができませんでした...

撮影した写真から数枚、カメラから取り出したJPEG写真をあえて無加工(サイズのみ変更)で紹介します。

光源が斜め前 光源が横
オンカメラより顔のテカリが抑えられ光源と反対側に影ができることで奥行きや立体感が出ています。
被写体のほぼ真横から光を当てています。暗い場所が増えますが、影の部分の効果が強まります。
光源が斜め後 ソフトボックス使用
被写体の斜め後ろから光を当てています。また前側が暗くなるのでレフ板で反射させています。
髪が光り、服も強く光る部分があることで強い印象を与えます。
ソフトボックスを使って被写体の斜め前45度辺りから光を当てています。
光が柔らかくなりました。ポートレイトらしい光加減ですね。

オンカメラでの撮影をしなかった(希望しなかった)ので、比較が出来なかったのは残念でした(私の意識から抜けてました)。また、撮影会などに参加することがないので、どの様なレンズを持って行くべきか理解出来ておらず、28-70mmのレンズを持って行ったため、もう少し寄りで撮影したかったのですが、残念でした。

学んだこと

ストロボは明るくするために使用するものという思いがあったのですが、明るくするということも含めて 効果を出す ために使用する物だと知ったのは大きかったです。また、普段オンカメラライティングで撮影してますが、オフカメラライティングで様々な効果を狙うことができることを知りました。ニッシンジャパンさんのストロボセット欲しくなりました。事情により入手できてませんが...(笑

アクセサリーについても実際の効果を見ることができたのはとても良かったです。(一つ一つが高価なので並べて試して見ること自体も貴重な体験でした)ソフトボックスはさすがに大きくて使う場面が無さそうですが、ストロボディフューザーのROGUEフラッシュベンダー2は携帯もできそうなので欲しくなりました。

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レフ板を使用した撮影では、目の部分を拡大して表示すると瞳にレフ板が映っていました。当たり前の事ですが、実際に体験してみると驚きです。そして慣れないうちは大きめのアクセサリを選ぶべきであると言うことも理解することが出来ました。

最後に

短時間(3時間)でしたが安価でこのような体験ができたのはとてもよかったです。知識的な部分での悩みが無くなり、体験として様々なトライや触れる機会の少ないアクセサリ使用の体験もさせていただきました。ご興味をお持ちの方にはオススメの講座です。体験を活かし、もっと素敵な写真を撮ろうと思っています。

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