3行で言うと…
例年より天気が良く暑かった5月が過ぎ、雨の季節がやってきました。
4月から自家用車での通勤を止めて、交通機関で会社に通っていますが雨の日はやはり辛いです。予備の靴下を持ったり、大きめの折りたたみ傘を用意して携行したりと色々対策をしてますが、対策すればするほど荷物も増え、暑さ対策も考えないといけません。
とはいえ歩く時間も増えたので季節の移り変わりに触れ、違った楽しみを感じながら通勤しています。
当社ファーエンドテクノロジーは先週6/12-14に開催されたAPPS JAPAN 2019に出展してきました。
Redmineのサービスを一挙に紹介!Redmine関連3社でAPPS JAPAN(6/12〜14)に共同出展!
その様子はまたどこかでお話しするとして、同時に開催されているInterop Tokyoの重要コンテンツでもあるShowNetのテクニカルツアー&セッションに参加してきました。
ShowNetは国内最大で世界的にも有数の規模となる通信ネットワーク展示会のInterop Tokyoの通信ネットを支える世界最大のデモンストレーションネットワークです。Interopだけでなく、併催されるデジタルサイネージジャパンやAPPS JAPANなどの出展者向けの高速インターネットを提供するほか、来場者向けのWifiも提供しています。
ShowNetとは? | Interop Tokyo 2019 (インターロップ東京 2019)
ShowNetが通常の展示会の基盤ネットワークと異なるのは、そのネットワークを構成する機器・技術・設計・運用などがコンテンツとして提供され、また最先端技術に挑戦されていることが挙げられます。
I know it works because I saw it at Interop.
〜実際に動いているところが見たい。ここ(Interop)に来ればそれがわかる。〜
上記は1994年にInteropが始めて日本で開催された時のキャッチフレーズだそうです。机上の技術論では無く、実際に動いているものを見ることで理解をするという理念の原点を初回開催時から継続して実践する活動の一環として毎年行われています。
ShowNetについては、その年の目玉となる技術の解説セッションが行われたり、有料企画ですがウォーキングツアーなどが組まれています。その他に展示終了後にテクニカルツアー&セッション(こちらも有料)が行われています。今回機会がありましたので参加をしてみました。
展示会終了後の18:00-20:00に行われる企画で、前半は1時間弱のセミナーでShowNetについての概要と今年の見所などについての説明を受けました。
産業界・学術界から集まった27名のNOC(Network Operation Center: ネットワーク中核拠点)メンバーを中心に企画・設計・構築・運用を行い、一般公募やShowNet参加企業から集まった延べ人数約400名メンバーがその活動を支えていらっしゃいます。全てのメンバーはそれぞれの業界でのトップエンジニアで、参加はボランティア参加となります。最端末までのチェックを何度も繰り返すなど頭脳だけでは無く、体力的にもキツい活動です。
今年の目玉は
などの紹介がありましたが、もっとも詳しく解説されたのがサービスチェイニングへの対応として SRv6(Segment Routing IPv6) にトライされた内容でした。
詳細なプロトコルや技術の説明は私には出来ないので、ネット上の情報から学んだ受け売り知識での簡単な説明ですが、SRv6はIPv6パケットの拡張ヘッダに経路情報を付与することで、そのパケットを個別の経路で配送することができるようになる技術です(要約し過ぎ?)。
5G通信の利用が目前に迫ってきてますが、超高速の通信を今まででは考えられなかった機器などに直接接続するような時代になると、機器個別の通信制御が必要になってくることが想像できます。しかしながら個別にネットワーク経路などの制御を行っていてはネットワークは複雑になり管理が困難になります。シンプルな構成は維持しつつ、個別の制御を行うサービスチェイニングを実現する技術としてSRv6が期待されているとのことです。
最先端の機器でも現時点ではSRv6に対応していないものも多数存在するため、そういった機器に接続する前段でSRv6 Proxyとなる機器を挟み(場合によっては、機器にソフトウェア作成して実装し)ShowNetにおいて実証実験を行われたそうです。
限られた時間で、構成する技術分野毎に数多くのトライの全てを説明する事ができないので、興味がある方向けにShowNetの技術についてのカンファレンスが開かれるそうです。
今年は2019年10月18日に開催されるそうです。数年後を見越した最先端技術の取り組みについて面白い発表が聞けそうです。
後半は会場内のPOD(Pedestal Operational Domain: ネットワーク中継拠点)やNOCを周り、実際にどのような機器が実装されているか説明を受けました。
実際に会場を回り始めたのは19:00ごろですので、既に展示会の出展者達は会場から引き上げた後です。いつもと違う静かな会場を説明を受ける集団が連なる様は少し不思議な感覚を覚えました。
まずは会場の出展者に提供するためのPODを数カ所周りました。特別に超高速な通信が必要なブースもあり、PODの大きさも様々でした。
また展示最中の大勢の人が居る中で機器に近づく事が難しい場面でも対応ができるよう、何段階ものリモート保守構成が組まれているそうです。
PODを巡った後NOCの各ラック(19台)について機能毎に担当のNOCメンバーから説明を受けました。時間が無いので皆さんさらっとお話されましたが、実際にやっていることは凄い内容でした。
最後にNOCのラックの裏側、そしてNOCのスタッフルームに入らせていただき様子を見学させていただきました。
※写真も撮らせていただいたのですが、公開は控えさせていただきます。ご興味をお持ちの方は是非参加してみてください。
終了後、幕張メッセの通常の出入り口は既に閉鎖されているため、関係者出口から外に出る事になります。大変貴重な体験でした。
私自身は15年ぐらい前まではネットワーク技術者として仕事を行っていたため、Interopには毎年のように参加し刺激をもらっていましたが、今回念願叶って初めてShowNetの裏側に触れるコトが出来ました。
当時とはインフラ環境が全く異なるのですが、ShowNetのように最先端技術に関わる方々のトライによって、快適な環境が支えられているのだなと痛感しました。
展示に関してはとても安定した高速なインターネットのご提供をいただきました。ShowNetスタッフのみなさん、今回も快適なネットワーク環境のご提供ありがとうございました。活動を影ながら応援しています!!
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