前田です。
今年7月、中国の深圳大学に語学留学して、中国語を4週間学んできました。去年2月に初めて行ってから合計7回も行ったほど好きな都市である深圳で、およそ1ヶ月にわたり中国語学習中心に過ごすというのは、楽しく贅沢な時間でした。
中国語を勉強し始めたのは去年の夏頃からです。きっかけは、深圳の電気街「華強北(フアチャンベイ)」に行くことや会社のノベルティグッズを中国の企業に発注することが増えたことです。現地の人や発注先と中国語でコミュニケーションができるようになりたいと思うようになりました。
本を読んだり週に1回の中国語教室に通ったりしていたのですが、勉強時間が少なすぎてなかなか上達しませんでした。もっと本腰を入れて勉強しなければと思っていたところで去年の年末に目にしたのが、深圳大学への留学を紹介した以下の記事です。
深圳大学に留学しよう - shao's diary
人類史上最速で イノベーション が進んでいる、といっても過言ではない深圳。深圳大学に留学することで、中国語を学びながら深圳の生活を体験することができる。 僕は今年 (2018年) の9月から深圳大学に留学しているので、その様子を紹介したい。
中国への留学なんて考えたこともなかったのですが、この記事のおかげで留学が身近なものに感じられてきました。夏に開講される4週間の短期コースであればなんとかスケジュールを調整できそうですし、学費は3000元(約5万円)という手頃な金額です。しかも、場所は馴染みのある深圳です。考えるほどに中国に短期留学するということが現実的に十分可能なもののように感じてきて、年明けから少しずつ準備を始めました。
深圳大学国際交流学院には「語言生課程」という中国語学習のための課程が設置されています。私が受講したのはこの中でも「暑期课程」という、夏休み期間中に開催される短期のコースです。4週間と7週間のコースのうち、4週間のコースを選びました。
コースはさらに3つのクラスに分かれています。全く初めての人向けの「入門」(Beginner)、少し分かる人向けの「初級」(Elementary)、そして1年以上学んだ人向けの「中級」(Intermediate)です。私は既に少しだけ勉強していたので初級を選びました。
初級のクラスの留学生は20人ほどで、私を含めて6人の日本人のほか、韓国、ウクライナ、ニュージーランド、スペイン、アメリカなどさまざまな国から集まっていました。意外だったのが学生の年齢層が広かったことです。若い大学生が多いだろうという予想に反して、中国で働いている人、家族の赴任に帯同して中国に来た人、高校生など、10代から40代くらいまで思ったより幅広い年齢層の人たちと一緒に学びました。
授業は午前8時30分から11時50分まで、40分の授業が4コマです。最初の2コマが会話、後の2コマが精読でした。使った教科書は会話の授業が「漢語口語速成・入門篇 下」、精読の授業が「博雅漢語 初級起歩篇 Ⅱ」です。どちらも定番のテキストらしいです。教科書に沿って、単語や文章の音読、聞き取り、会話の練習、文法、作文などを行いました。
想定外だったのが授業が中国語で行われたことです。最初の授業が始まる瞬間まで、授業は英語で行われると思い込んでいましたが、始まってみると原則中国語で時々英語での説明がある程度です。英語も得意ではないのですが、私にとっては英語で教わるよりはるかに難しく、初日は先生の話が2〜3割しか理解できませんでした。
クラスの中では、おそらく私が最もリスニングと会話の能力が低かったと思います。先生から何か問われたときの中国語が聞き取れず "Sorry, could you speak in English?" を連発していました。実は、最初の数日は入門クラスではなく初級クラスを選んだことを少し後悔していました。
ただ、だんだん耳が慣れて、気がついたら2週間目くらいからは聞き取れる部分が増えていて、4週間目にはかなりの部分を聞き取れるようになりました。教科書の文章自体はそこまで難しくなかったので、結果的には初級クラスを選んでよかったと思います。
授業は午前中で終わるので、午後ホテルに戻ってから夕方までを仕事の時間に充てていました。普段から業務で利用しているチャットシステム「Slack」、プロジェクト管理ツール「Redmine」、メールを見ながらやるべきことを処理していました。だいたい日々3〜4時間程度仕事をしていたと思います。
一日の大まかなスケジュールは、朝7時30分ごろにホテルを出て、13時から14時の間にホテルに戻り、夕方まで会社の仕事をして、その後食事、買い物、勉強をするといった感じです。
留学前はもっと現地で仕事をこなせると思っていたのですが、結果としては必要最低限の仕事をこなすだけという状態でした。午前中の授業で案外疲れてしまったのと、夜は宿題や中国語の練習に時間を使っていたためです。
社員は私がいなくても各自の役割をしっかり果たしてくれていましたが、社長が目先の最低限のことしかしない状態というのが長期間に及ぶと徐々に問題が発生しそうです。今回の留学は1ヶ月でしたが、これより長い期間会社を離れるためには、別のやり方を考えないと難しいと感じました。
中国語のリスニングが以前よりできるようになりました。以前から聴いていた中国語学習のPodcastや、本の付録のCDの中国語がかなり聞き取れるようになりました。外国語を学習するために、日々その言葉を大量に浴びる環境に身を置くのは効果的だと思いました。
ただ、知っている単語がまだすごく少ないこともあり、ニュースやドラマはよく分かりません。たまに知ってる単語を聞き取れるくらいです。中国人との会話はごくごく簡単なものしかできないし、電話は無理です。
自分ではよくわかりませんが、発音が良くなったらしいです。週に1回通っている中国語教室の先生には、行く前と比べてすごく良くなったと評価いただきました。
4週間の留学で、リスニング能力の向上などある程度の成果を得ることができました。しかし、会話の力はあまり伸びていないように感じます。おそらく、語彙や文法など基礎的な力が不足しているのが原因だと思います。留学前にもっと勉強しておくべきだったと思います。
留学から帰ってきてからは中国語学習のモチベーションが高まり、中国語学習の時間が以前よりも増えています。一番好きな学習方法はPodCast「I love learning Chinese」を聴くことと動画サイト「抖音」(TikTokの本家中国版サービス)を見ることです。あとは、留学中に使っていた教科書を読むなどしています。
今後はHSK(中国語検定)の合格を目指して引き続き学習を続けたいと考えています。まずは3級と4級、将来的には5級を目指したいです。
4週間、大学から2kmほど離れたホテルに滞在していました。学生寮もあるのですが、入学手続きの日に早い者勝ちでの提供となるため現地に行くまで入れるかどうかわからないことと、仮に寮に入れたとしても2人部屋だと仕事や勉強がしにくそうなので、最初から寮に入ることは考えずホテルをおさえました。今回の留学で一番お金がかかったのがホテル代で、28泊で約15万円でした。
食事はほぼ外食でした。昼食・夕食ともにだいたい十数元(約200円)から30元(約500円)くらいだったので、一日の食費は1000円もあれば十分です。近所の店で食べたり、美团外卖(美団外売)というデリバリーサービスを使って2〜3km圏内の店の食事をホテルに持ってきてもらったりしていました。配送料が無料だったり3元(約50円)くらいだったりとにかく安いので、気軽に使えます。
通学にはバスを利用していました。1回の乗車で2元から3元と格安です。定額料金でないバスの場合は車掌が乗っていて、目的地を告げて運賃を払う必要があります。車掌がいるバスに乗る前にはいつも目的地の発音練習をしていました。
近場の移動にはシェア自転車を利用していました。30元で1ヶ月間乗り放題でした。アプリで解錠して、好きなところまで乗って、適当なところに停めればOK。人の往来が多いところであれば乗りたいときにすぐに自転車が見つかります。歩いて2〜3分の距離でも使うことがありました。
酒や朝食などの買い物はホテルの近所のスーパーを利用していました。スーパーは現地の人たちの生活の雰囲気が少しわかって楽しいです。
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新ノベルティグッズとして竹製Qiワイヤレスチャージャーを中国の業者に直接発注しました。 |
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オンラインで利用できるのでブラウザが使えれば外出先でも簡単な編集ができます。 |
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愛用しているメモアプリInkdropは、シンプルで綺麗、サクサク動くいて書きやすい、マルチデバイス対応なのがうれしいアプリです。 |
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