開発中のRedmineを業務に使って、改善につなげています


今回のブログ担当は石川です。この記事はRedmine Advent Calendar 2020の9日目です。

今回のブログでは、リリースまでに問題を検出するため開発中のRedmineを業務で使っている話を書きます。開発中のRedmineとは、まだバージョンも付与されていない最新のRedmineのことです。

記録が見つからなかったのでいつからとは明確に言えないのですが、数年前からこの取り組みを続けています。コミットされた直後のコードを(自分たち用の)本番環境で動かしているわけですが、今の所データベースのロールバックが必要になるような致命的な問題は起きていません。リリース前のRedmineを業務で使うことで、ある程度の問題はリリース前に直すことができています。

最近見つけた問題

1. 同じアプリケーションタイトルのRedmineを複数使っているとき、それぞれ二要素認証をMicrosoft Authenticatorで設定しようとすると既存の設定を上書きしてしまう。

二要素認証設定の識別に利用するキー(Redmineのアプリケーションタイトル、Redmineのアカウントメールアドレス)が重複した場合、特定の認証アプリを利用していると異なるRedmineの設定でも同じものだと判断して「上書きしてもよろしいですか?」と表示されてしまうという問題。

アプリケーションタイトルは初期値が"Redmine"で、変えずに運用されているところも多いと思います。そういったRedmineを複数使っていて、同じメールアドレスでアカウントをつくっている場合、二要素認証設定時に「上書きしてもよろしいですか?」でyesを選択していると片方のRedmineにログインできなくなってしまう状態だったということです。


社内Slackで情報共有

認証アプリでは識別に利用するキーが重複しているときに「上書きする」「重複していても無視して追加する」という2パターンがあり、実装時には後者しか無いと考えていたのに前者のアプリもあったという感じですね。
主要な認証アプリであるGoogle Authenticatorなどを使っていると特に問題にならないため、実際にそれ以外のアプリを使っている社員が試すまで誰も気付いていませんでした。

すぐにredmine.orgにチケットが作られ、Redmineのアプリケーションタイトルでなく重複しづらい「Redmineのホスト名」をキーにするという変更がコミットされました。
Defect #34234: Use Setting.host_name instead of Setting.app_title as TOTP issuer to avoid name collision with other instances or apps

2. リポジトリ画面で"差分を表示"ボタンが反応しない


バグを見つけたら社内Redmineにチケットを作成

シンプルな内容だったためすぐにパッチを書き、素早くコミットされました。
Defect #33896: Incorrect position of the revision graph

3. (Bleuclairテーマ) Wikiツールバーの「テーブル」「コードハイライト」が使えなくなる(ボタンをクリックしても反応しない)


社内Slackで報告される

RedMica (ファーエンドテクノロジー版Redmine)にも標準で組みこまれているBleuclairテーマを更新したとき、Wikiツールバーの「テーブル」や「コードハイライト」をクリックしたときに出てくるポップアップが見えなくなっていました。
CSSのz-indexを書き換えた影響によるもので、自分の検証時にはまったく気づけていなかったが使い始めたらすぐに見つかりました。これもすぐに修正できました。


Wikiツールバーの「テーブル」(通常の動き)

最後に

紹介したように、ここ1ヶ月だけでも複数の問題を見つけ、修正することができています。最近RedMica1.2をリリースしましたが、その時点ではこれらの問題は解決済みです。
皆様により安定したRedmineをご利用いただけるよう、今後も開発中のRedmineを使うことで改善していきます。


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