田中です。東京五輪が始まり、夏真っ盛りを迎えておりますが、皆様如何お過ごしでしょうか。 梅雨明け直前、松江市内も大雨による災害が発生しました。
また、梅雨明け後の夏場は台風による風水害だけでなく、熱中症にも気を付けたいですね。熱中症は単純に水とミネラルだけ摂っておけば良いという訳ではないので、この季節はこまめな補水だけでなく「室内の温度と湿度」「めまい・立ちくらみ・頭痛は我慢しない」ことにも注意して過したいものです。
私はゴルフのコースに出る時や練習に行く時には「梅干し」を持ち歩くようにしていますが、暑い日の外出時にはお気に入りの飴やタブレットを携行することをお勧めします。
さて、7月6日にポリテクセンター島根で生産性向上支援訓練「災害時のリスク管理と事業継続計画」が開催されました。昨今の自然災害による企業の利益損失は無視できないものになっています。(参考:中小企業庁災害額資料.pdf)
そこで、
を中核に、中堅以上の社員を対象に講義が行われました。せっかくの機会ですので、早速応募して最新の事業継続計画(以下BCP)を聴講しました。講師は「株式会社IBP総合研究所」の本城稔代表取締役所長で、受講者数は私を含めて30名くらいでした。
私が記憶している限り、BCPがクローズアップされたのは2004年の新潟中越地震からです。当時、自動車産業の下請け企業の多くが甚大な被害を受け、サプライチェーンに深刻なダメージが生じたという報道がありました。
私も一時期業務でBCPに関わったことがありますのが、この地震直後のBCPの主眼は
というように、自社内で被災から復旧までを迅速に実施できる体制づくりがメインでした。
しかし、今回参加して「なるほど」と感心したのが 同業他社あるいは代替のできる異業種他社との協力関係の構築 を推奨していた点です。この相互協力関係の構築には、同一地域だけでなく他地域との連携も含まれています。自社が復旧するまでサプライチェーンや受託した業務に穴を開けることなく、自社の利益よりも社会貢献を優先するという姿勢を前面に打ち出していました。具体的には、平時において志を同じくする企業や業界の外郭団体等の斡旋で協定を個別に結ぶというものです。これは製造業のみならず、サービス業でも実行可能な範囲で実現できると良い結果になると感じました。
その他にも感銘を受けたのが 社員が日常業務で気が付いたことをメモして、ルール化する というものがありました。「改善活動」と「BCP」を結びつけることにより、自主的な運営を実現しようというものです。「やらされるのではなく自分で考え行動する」ことの大切さは、強い組織づくりで必ず命題となります。しかし、現実には難しいのが現実です。特に防災訓練となると「やらされている感」とか「仕方なく参加している感」が顕著ではないでしょうか。
私は訓練の主管部署や責任者が計画を立てて当日参加者に協力してもらう従来型の訓練方式を「ツアーコンダクター型」と呼んでいます。一方で、参加者がそれぞれの責任を与えられてこれまでのやり方を改善する自主的な訓練方式を「ワークショップ型」と呼んでいます。前者は私の勝手な命名ですが、後者はれっきとした業務推進手法の一つです。
災害発生時に責任者のリーダーシップの基礎訓練となりますが、参加者にはほとんど役に立ちません。それどころか「改善」を求めても不平不満が出る程度です。
個々人が自分でできる改善を推進することで、時代に即応した訓練を実体験できます。しかし、各人が改善に対する自主性を理解していないと、従来型の「ツアコン型」で慣れ親しんだ「お客様」ではお手上げです。よってワークショップ型の場合は年一回ではなく、小規模(ワークショップ単位でも可)での繰り返し演練が必要になります。
ここに挙げただけでも2種類の手法がありますが、自分の会社や所属する組織に合うやり方でBCPを進めるのも良いことではないでしょうか。BCPについて詳しく知りたい方は中小企業庁の「中小企業BCP策定運用指針」が大変参考になります。
個人的にBCPとダメージコントロール(以下ダメコン)の違いを研究しています。 私なりに簡単に違いを書きますと次のようになりますでしょうか。
防災士としてはダメコンがより有用であると考えていますが、研究者によって異なる見解も存在すると思います。BCPとダメコンのどちらが優れているかという論考より、現実に構成されている人の能力や経験に合わせて最適な方法を選択できることが大切です。
9月1日は「防災の日」ですが、自社の防災体制と訓練について気になることがあれば見直しをしてはいかがでしょうか?
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