クラウドサービス「My Redmine」 2020年の改善まとめ


前田です。新年明けましておめでとうございます。

マスクが苦手なので外出がおっくうになり、2020年は休みの日は家にいる時間が長くなりました。家ではRedmineの開発への協力に取り組む時間が増えました。2021年はRedmineだけでなく何かもう少し視野を広げることをやろうと思います。

さて、今回は、昨年2020年中にファーエンドテクノロジーのサービス「My Redmine」で行われた改善をいくつかピックアップして紹介します。

My Redmine Gen.2 サービス提供開始

最も大きなトピックは、なんといってもMy Redmine Gen.2のサービス開始です。

My Redmineのサービスを新たに構築し直した「My Redmine Gen.2(ジェネレーション2)」でのサービス提供を開始しました。2020年2月10日以降に無料お試しの登録が完了したお客様からはGen.2でのサービスを提供しています。

システム構成のリニューアルは、2008年のMy Redmine試験サービス開始以降2回目です。1回目は2011年で、現在Gen.1と呼んでいるサービスの現在の形のベースができました。2回目が2020年のGen.2です。マネージドサービス・サーバレスを積極的に活用した今風の構成になりました。

お客様から見たGen.2の主なメリットは以下の通りです。

Gen.2のシステム構成については次の記事でも紹介しています。


AWS上でクラウドネイティブで再構築した「My Redmine Gen.2」リリース!

現在Gen.1をご利用のお客様は今後ももちろんこれまで通り利用可能ですが、より機能アップしたGen.2に無料で移行することもできます。


My Redmine Gen.1からGen.2(ジェネレーション2)への移行手続き

最大ユーザー数を200から1000に引き上げ

2020年4月に、1つのMy Redmineのご契約で利用できる最大ユーザー数を200から1000に一気に引き上げました。200では足りないという声がたびたび寄せられていたことに対応しました。

規模が大きめのプロジェクトでも利用しやすくなったのではないかと思います。

最大ユーザー数が増えても料金は月額税別8,000円のまま据え置きました。最大の1000ユーザーでご利用の場合は1ユーザーあたりの月額単価はなんと税別8円です。


My Redmine ご利用可能ユーザー数を1000ユーザーへ大幅拡張(料金変更なし)

提供ソフトウェアをRedmineからRedmine互換「RedMica」に切り替え

2020年1月から3月にかけて、My Redmineのサービス提供に使用しているソフトウェアをRedmine 4.0からRedMica 1.0(Redmine 4.1相当)に切り替えました。RedMicaは我々がRedmineの最新のソースコードを元に独自にリリースを行っているRedmine互換のオープンソースソフトウェアで、簡単に言うと「ファーエンドテクノロジー版Redmine」です。

(「My Redmine」というサービス名ですが、実は現在はRedmineではなくRedMicaを提供中です)

RedMicaの最大の特長は、「今日使える明日のRedmine」というキャッチフレーズの通りRedmineの最新の開発成果を先行して利用できることです。これはRedmineよりも短い6ヶ月間隔で定期的なリリースを行うことで実現しています。

これまでは、お客様からお問い合わせいただいた内容がRedmine次期バージョンで実現できることが分かっていながら、リリース時期が不明であるためお客様に解決時期を案内できずもどかしい思いをすることがありました。リリースが5月と11月に固定されているRedMicaへの切り替えにより、お客様に今後のめどをはっきりとご案内できるようになりました。


RedMica (ファーエンドテクノロジー版Redmine)

RedMica 1.1と1.2へのアップデートを実施

2020年の初めにRedmine 4.0からRedMica 1.0に切り替えた後、RedMicaの新バージョンである1.1と1.2がそれぞれ5月と11月にリリースされ、My Redmineで提供しているRedMicaもその翌月からバージョンアップを開始しました。

Redmine次期バージョン4.2の新機能・修正のうち、RedMica 1.1ではおよそ80件、1.2でおよそ50件を先取りして利用できます。

RedMica 1.1と1.2の主要な新機能は以下の資料で確認できます。


Redmine 4.1 / RedMica 1.0ユーザーのための RedMica 1.1 (2020-05)・ 1.2 (2020-11) 新機能ガイド

「チケットパネル」提供開始

チケット一覧をカード形式でかんばん風に表示する機能を追加するプラグイン「チケットパネル」を開発し、2020年7月からMy Redmineのすべてのお客様の環境で追加料金無しで利用できるようにしました。

チケットをカード形式で一覧表示してドラッグ&ドロップでステータスを変更する機能は昔からたびたび要望をいただいていて、また多くの同種のツールで提供されている機能でもあり、社内でも課題になっていましたが、ようやく提供できました。

チケットパネルはオープンソースのプラグインとしてGitHubで公開していますので、My Redmineのお客様でなくても自由に利用できます。

https://github.com/redmica/redmine_issues_panel


新機能「チケットパネル」 プロジェクトの状況を視覚的に捉え、ドラッグ&ドロップで直感的に操作

「IPアドレスフィルター」提供開始

お客様のRedmineへのアクセスを特定のIPアドレスからのみに限定できる「IPアドレスフィルター」機能をMy Redmine Gen.2のすべてのお客様向けに2020年8月から提供開始しました。それまで有料で提供していた同等のオプションサービス「IPアドレス制限」を無料化・セルフサービス化したものです。

オプションサービス「IPアドレス制限」と比較すると次のメリットがあります。「IPアドレス」オプションと比較して気軽に利用できるようになりました。

IPアドレスフィルターもオープンソースのプラグインとしてGitHubで公開していますので、My Redmineの環境でなくても自由に利用できます。

https://github.com/redmica/redmine_ip_filter


IPアドレス制限をセルフサービス化・無料化 新機能「IPアドレスフィルター」8月4日提供開始

なお、セキュリティ強化の手段として、2020年12月より順次実施しているRedMica 1.2へのアップデートが完了したお客様はワンタイムパスワードによる二要素認証が利用できるようになりました。第三者の不正なログインを防ぐ手段としては極めて強力です。ぜひご利用をご検討ください。


My Redmineが二要素認証(ワンタイムパスワード)に対応します

まとめ

2020年は、ここ何年かの中ではMy Redmineのサービス改善が特に多い年でした。今後も改善を重ねていきたいと思います。

サービスやRedmine自体の改善をするにあたり、ご利用の皆さんからのお問い合わせやご意見がいつも大変参考になっています。「これができればいいのに」「こんなことで困った」など、気になったことはお気軽にお問い合わせいただけると本当にありがたいです。お客様におかれましてはぜひ Webサポート窓口 をご活用ください。


My Redmine

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